コラム・エッセイ
No.933 『マスクは移さないの始め!』
伊藤博之の釣れ釣れ談議8月13日から山口県で発令されたデルタ株感染拡大防止集中対策です。最初は9月12日までの1カ月とされていましたが、拡大が想定ほどに止まらず9月30日まで延長と思われていましたが、感染が減少してきたため9月26日を持って発令は終了となりました。
対策は終了しましたが、山口県内にデルタ株は確かに存在しています。コロナへの日常の対策は忘れないで下さい。「まずはマスク、うがい、手洗いを忘れずに、そして密接、密集、密閉の3密を避け、人との間隔を保つ。それから不要不急での外出は取らない、できるだけ自粛をして下さい」との村岡知事様より県民の皆様への強いお願いです。
コロナがここ1カ月でどのくらい減少しているのか対策の終了した9月26日と1カ月前の8月26日で比べてみましょう。曜日は違いますが、大きな差はわかると思います。
8月26日(木)は日本全国の感染者は2万4,977人、死亡者は1日に51人増でした。1カ月後の9月26日(日)は日本全国での感染者は2,134人、死亡者は1日21人増でした。
感染者はなんと10分の1以下に減少していました。東京では1日の感染者数が4,704人から299人まで減少しています。山口県はどうでしょうか。8月26日の感染者は76人、9月26日は4人で20分の1近くまで減少しています。
次にデルタ株と戦っている国で現在ワクチン接種が日本と同様に50%以上の国と比べてみましょう。まずアメリカですがワクチンの接種率は60%以上なのに9月26日は1日で8万6,854人の感染者が出ました。
世界でも最先端の医療と言われている国なのに1日の死亡者は667人で、人口は日本の倍くらいですが感染者は日本の約35倍です。そして死亡者は約32倍。現在は経済再開へと舵を切っています。
英国の人口は約6,600万人。日本の半分ぐらいですかね。もっとも早くワクチン接種が60%を超えた国で一番最初にコロナが収束するかと思われていましたがデルタ株の出現で9月26日の感染者は2万9,794人で日本の約14倍、死亡者は122人で約6倍です。こちらも経済再開へ舵を切っています。
フランスは人口が6,700万人で日本の約半分ぐらい。感染者は5,370人で日本の倍くらいです。死亡者は10人と日本の半分でした。ワクチン接種とマスク着用に力を入れてコロナを抑えています。ロックダウンは解除され、これから経済再開へと向かっています。
ドイツは人口8,300万人と日本の70%くらい。感染者は6,423人と日本の約3倍、死亡者は28人でほぼ日本と同じです。ゆっくり経済再開へと舵を切り変えています。また政府自らマスク着用に力を入れています。
コロナ感染拡大を止めるのは上手な経済再開の舵取りとマスク着用にあるのかなと思います。まだコロナのウイルスとは共存です。収束までまだまだ時間がかかりそうですね!(県磯釣連合会最高顧問)