コラム・エッセイ
No.837 『日々5300人との連携の模索を!』
伊藤博之の釣れ釣れ談議先月の14日、徳山駅前図書館が1年7カ月(19カ月)で300万人の来場となり、8月18日に記念式典が開かれました。
式典での挨拶で、藤井市長は「多くの人に愛される施設になった」、小林雄二市議会議長は「周南市発展の礎となることが期待されている」、桜沢館長は「400万、500万人と来ていただけるよう努力したい」と話されたと新周南新聞で読みました。
19カ月で300万人。1カ月15万8,000人弱、1日5,300人弱の人が来館されているのです。しかし駅の近くの中心市街地は人通りが少なく、年々不況の風は強くなるばかり。徳山駅前図書館に日々5,000人以上の人が来館されているのが信じがたい思いです。土曜日、日曜日、祭日もゴーストタウンと呼んでもよいくらい人を見ません。
またつい最近は豪雨の煽(あお)りを受け、中心市街地の中心核となる銀南街の地下駐車場に豪雨の水が地下から逆流して入り込み、地下にあったキュービクル式高圧受電設備が水没して電気の使用が止まり、現在は大型の発電機が8台、商店街の中に設置されて電気を供給し営業している状態です。
駅周辺のロータリーの整備はほぼ完成。駅も中心市街地の一画なのですが、駅周辺と商店街とあまりにも格差が大きくなったように思います。駅前図書館や駅前ロータリーには行くが、商店街まではと…。駅前商店街の中心である銀南街が不慮の災害で大変な状況ですので、一層客の動きのなさに不安を感じます。
日々、駅前図書館には5,000人以上の人が来場するのですが、商店街にはその何パーセントの人が流れているのでしょうか。10%として約500人の人が1人1,000円お金を使ったとしたら1日50万円以上。1カ月で1,500万円以上の経済効果が駅周辺の商店や飲食店に出ると思うのですが。
店主さんたちは「昔と変わらないなら良い方で、売上は右肩下がりの方向だ」と言われます。駅が立派になり、駅ビルも活性化したのに駅周辺のお店にはご利益が出ていない。周南市中心商店街は不思議なのでしょうか。徳山駅、徳山駅ビル、徳山駅前ロータリーがあまりにも立派になりすぎて、そこだけが魅力的になり、周辺の商店街には魅力がないから駅から人が流れないのでしょうか。
何十億円もかけた投資は日々5,000人以上の交流人口を作っているのです。式典でのご挨拶の通りです。立派になった駅、駅ビル、駅前ロータリーは予想上の仕事をしてくれていますが、次への人の流れ、駅周辺には日々水があふれているのに、その水は駅周辺からどこに流れているのでしょうか。
新幹線、在来線、バスなどの乗降者は日々1万人以上あると言われます。駅前図書館が乗降者の休憩所ならば本が読めてコーヒーも飲めて、時間つぶしには少々立派すぎるのでは。目的が休憩なら駅前図書館に何百万人の来場者があろうと、中心市街地との活性への連携はとれないのかも。この宝をどう掘り起こせば中心市街地への経済効果を高めるのか考えよう!
(県磯釣連合会最高顧問)
