2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

No.836 『日本酒 羽ばたけ世界へ!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 山口県酒造組合がまとめた2018酒蔵年度(2018年7月〜2019年6月)の日本酒の出荷量は前年度比5.6%増の8,573キロリットルとなり、12年連続で増加でしたが、国内出荷は減少しました。海外出荷が64.1%増の1,749キロリットルと大幅に増加し、全体としては12年連続の右肩上がりを維持しました。国内出荷では県内が7.3%減の1,551キロリットルで県外が1.9%減の5,273キロリットルでした。

 今までは国外、国内共に出荷量は増加していましたが、昨年度は国外は大幅増産でしたが国内が減少。国内は県内の減少が少し大きくなり、県外でも11年間上昇してきた出荷量が少し減少となりました。県全体としての出荷量は12年連続の右肩上がりを存続していますが、その内容は大きく方向転換してきているのかと思います。

 日本酒も世界に向けて発信の時代ですが、周南市の山縣本店、はつもみぢ、中島屋酒造場の日本酒も海外へ輸出されています。近年、酒蔵が吟醸酒に力を入れ始め、吟醸酒のフルーティーな香り、ふくよかな味、口当たりのほんのり甘い感じが女性の日本酒愛飲家を増やしています。高級な白ワインにも負けない大吟醸酒をワイングラスで飲んでみて下さい。日本料理、フランス料理、イタリア料理、そして中華料理にもぴったしカンカンですよ。

 美味しい酒はどんな酒も同じです。選りすぐった酒米。その酒米を大きく精米して酒米の中心部分だけで時間をかけゆっくりと熟成させて造る吟醸酒は米から造る日本の芸術品です。日本茶と同じ日本の文化だと思います。

 世界には赤ワイン、白ワイン、紹興酒、老酒など美味しいお酒が多くありますが、やっと日本酒も仲間入りです。燗で良し、常温で良し、冷やして良し。インバウンドされる外国からのお客様に日本の文化として、日本酒のいろいろな飲み方を教えてあげるのも「おもてなし」になるかもしれません。

 日本酒は本醸酒、純米酒、吟醸酒で種別により温めて、常温で、冷やしてと大きく3種の飲み方があります。それぞれ温度の違いで日本酒を楽しむことができます。自分は刺し身類は本醸酒か純米酒を燗酒で、鍋料理では純米酒か精米の低い吟醸酒を常温で、純米吟醸か大吟醸は冷やして、中でも純米大吟醸酒は冷やしてワイングラスで飲みたいですね。

 近年、日本酒は酒蔵さんがいろいろな日本酒造りに挑戦されています。まだ自分が日本酒の勉強を始めた昭和50年代頃から大変に美味しく飲みやすい日本酒に変わってきました。特に山口県の日本酒は美味しくなりました。

 富田の平野に宝真珠という蔵元さんがあり、屋久島の水で吟醸酒を造り「屋久島」という銘柄を出されました。山口県でこんな美味しい日本酒が、とびっくりしましたね。焼酎も一時期の勢いはなくなりました。今は自分達が青春時代に飲んだハイボールが飲まれ、ウイスキーも種類によっては品薄とか。

 インバウンドも右肩上がり。世界の酒として日本酒を日本の文化の一つとして外国人観光客に宣伝しましょう。鍋の季節、日本酒の季節ですね!

(県磯釣連合会最高顧問)

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