コラム・エッセイ
No.834 『猛暑が巨大台風を呼ぶ!』
伊藤博之の釣れ釣れ談議令和に入って初めての夏は記録に残る夏になりそうです。7月は冷夏かと思わせる冷たい夏で、7月末の梅雨明け宣言の次の日からは猛暑が到来し、8月に入ると毎日が猛暑。
8月15日、台風10号が西日本へ上陸した日でも新潟県などでは台風によるフェーン現象で、今夏最高の40・7度。日本海側では5カ所も40度越えの猛暑に見舞われたとか。8月中はこの猛暑が続くのでしょうか。
この猛暑は夏商品の売れ行きや電気代の売り上げには寄与するでしょうが、熱中症や水難事故で亡くなる人のニュースも毎日のようにあり、昨日も小学3年生の女の子が東京の豊島園のプールで水死したニュースがありました。プールの回りには7人もの監視人がいたというのに、胸が痛むニュースでした。
台風シーズンです。台風は台風の進路の左側より右側が強烈とは聞いていましたが、今回の台風10号でそれを実感しました。
台風10号は超大型に近く、直径が800キロ。九州、四国、中国、近畿の各地がすっぽりと入る大きさです。その中心部に暴風圏と呼ばれる風速25メートル以上の風が吹くエリアがありますが、この台風の暴風圏は直径200〜300キロあったのではと思います。そしてこの暴風圏を取り囲む強風圏があります。直径800キロ以上ある台風は超大型台風と呼ばれます。
この台風10号はゆっくり北上してきて宮崎県の手前で少し東へ進路を変えてさらに北上。豊後水道を上がり周南市に上陸かと一時思いましたが、少し東寄りに進路を変えて進み、佐田岬に上陸。瀬戸内海を渡り広島県の呉市付近に再上陸。台風が広島県に上陸したのは29年ぶりだとか。台風の通過地点は台風の中心の場所などで決まります。呉市付近に10号が上陸した午後3時、暴風圏の左端は岩国付近で右端は徳島県付近でした。
今回の台風で台風全体では中心でも風速25メートル以上の暴風圏の中心がそことは異なることに気付きました。暴風圏のエリアの中ではその中心は左端にあるのです。10号が呉市付近に上陸しても暴風圏の端をかすめただけだったので不幸中の幸いで山口県は大きな被害を受けずにすみました。
台風10号は大型台風だけに西日本を通過していても、中部地方や関東地方にまで豪雨を降らせました。台風が自分たちの住む場所の左を通過する時は風力も雨量も右を通過する時以上に要注意と実感した今回の台風でした。
台風襲来で山口県が一番大きな被害を受けるのは、その台風が長崎県辺りに上陸して対馬海峡を北上、日本海へと向かうパターンです。20年近く前の台風19号がこのパターンだったと思います。何枚もの瓦が飛ぶのを見た記憶があり、周南市でも大きな被害を受けました。1週間くらい停電したと思います。
台風の強さは海水温に正比例します。猛暑で海水温も上昇、たっぷりと水分を含んだ雲を従え、風速70メートルの巨大台風が来るかもしれません。今、人類の一番の脅威は地球温暖化だと思います!
(県磯釣連合会最高顧問)
