2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

No.829 『人類の文明と欲望が自然界を破壊!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 梅雨前線が少しずつ北上して来ています。山口県は空梅雨かなと思っていましたが、前線の北上と共に梅雨らしい天候へと変わってきました。蒸し蒸しとした湿度の高い梅雨独特の不快感の高まる日々となっています。まだクーラーを入れるまで暑くはないので除湿を入れていますが、梅雨が明けると暑い真夏が待っていると思うだけで暑苦しさを感じます。

 7月12日、奄美地方が梅雨明けとなりましたが、昨年よりも2週間近く遅れる梅雨明けだったようです。沖縄、奄美・鹿児島と今年の梅雨前線は日本の南での停滞が長く、またその前線が四国の南側から関東方面、そして東日本へと伸びています。

 北海道の北からオホーツク海の高気圧が張り出して冷たい空気が入り込み、冷たい雨を降らせています。関東方面は6月末から2週間以上、日照時間が1日3時間以内と短く、例年の10%以下となっていて、農作物に異変が出ているようです。また例年より気温も低く梅雨寒となり、体調を崩す人も多く、関東周辺の海水浴場では海開きしたのですが寒くてガラガラの状態となっているそうです。

 7月23日頃には梅雨明けだろうという予報が出ていますが、確率は低いと予報士は言います。このコラムが出る23日頃には挨拶の始めに「暑いですね!」が出ないと、今年は冷夏になる恐れがあり、東日本の農作物に大きな被害が出る恐れが出てきます。特にお米の凶作は日本経済に大きな打撃を与えるのではないかと思います。

 天気予報の30年間の平均で7月27日から8月9日までの2週間が夏の中でも一番暑い頃になるそうです。35度以上の猛暑日は欲しくありませんが、冷たい夏も困ったものです。25度以上の夏日から35度までの真夏日を、夏は暑いのは普通ですが暑すぎない夏と、1日も早い梅雨明けを待っています。

 天候の異変もありますが、太平洋側を西から東へ流れる海流の黒潮が大きく蛇行して日本近海でなく、日本の南を遠く離れて流れています。この黒潮に乗って北上してくるカツオが日本近海で不漁となっています。カツオは赤道付近で産卵誕生して1年間は赤道付近で過ごし北上して来ます。日本の南を黒潮に乗って三陸沖まで北上し、寒くなると南下して誕生した赤道付近まで帰り産卵します。

 近年、産卵場所の赤道付近でカツオが大型船で乱獲され、カツオの減少で産卵の数も減少し、北上するカツオも急減しています。赤道付近で乱獲されたカツオは缶詰のシーチキンで売られています。カツオをタタキや生の刺し身で食べるのは日本だけです。外国はカツオを獲ったら船内で冷凍して持って帰ります。日本は鮮度を保って持って帰ります。食べ方の違いも漁獲量の違いとなるのかもしれません。

 7月16日から日本でサンマ漁獲の国際会議が開催され、深刻となっているサンマ漁の激減が議論されました。漁獲量の規制が合意されて公海での漁獲量の上限が決まりました。

 人類の乱獲が人類の首を絞めています。絶滅の前に関係国で議論して死守する。カツオやサンマを後世に残すために!

(県磯釣連合会最高顧問)

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