2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

『想定外の多い現実』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 今年は台風の当たり年なのでしょうか。もう20号です。今からが台風の本番なのに、一体いくつ発生するのかと不安です。これまでの最高は1年で40近くとか。近年は豪雨も連れてくるので、恐怖が倍増しています。

 日本近海の海水温が上昇して、昔なら日本に上陸するころには幾分か勢力が弱まっていたのですが、反対に勢力が強くなっています。また今年は偏西風が北に寄って流れているので、台風が北上して来ても、なかなか向きを東へ取りません。

 台風12号のように東へ向かったと思ったら方向転換して西へ進み、しかも上陸前には勢力を強くしたのですから、地球の気象異変に人類の打つ手なしの状況となっています。

 この異常気象は地球温暖化に連動しているのでしょうが、温暖化が良くならないことには年々激しくなり、想定以上の災害があちこちで発生すると思います。日本でも梅雨時季に豪雨災害が発生しています。また台風が上陸しなくても、日本近海を通ると豪雨による災害が起きています。復旧費用も右肩上がりで、とんでもない数字になると思います。

 7月の西日本豪雨でも予算がなく、復旧も思うように進展しません。想定以上の災害に備えて堅固に整備するには費用も時間も必要です。保険会社もこれだけ毎年、豪雨の被害が出れば収支が合わず、保険料も上がるでしょうね。

 22日の日経新聞に「温暖化対策、生保の進む道は」と題して豪雨に猛暑、洪水と足元の世界的な異常気象の背景にある地球温暖化防止への機運の高まりが、国内生命保険大手の運用戦略に一石を投じている。温暖化の原因とされる二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電関連について、日本生命保険と第一生命保険は新規の事業融資を停止すると表明した、という記事が出ていました。

 近年、日本で頻発している大災害の損失は莫大な数字だろうと思います。その損失の源は地球の温暖化、そして温暖化の大きな原因が二酸化炭素などの温室効果ガスであることは大方の日本人は知っていると思います。

 二酸化炭素は燃焼で発生します。石炭を燃やす火力発電は、ヨーロッパでは廃止の方向とか。またガソリンを燃やして動く自動車も、今や電気自動車(EV)へ変わろうとしています。

 人類の文化的生活の向上が生んだ副産物が想定外に人類に牙をむいてきています。保険料は想定内でお願いしたいです。

(県磯釣連合会最高顧問)

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