2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

『メバル・カレイが美味!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 「2、3のメバルに3、4のカレイ」瀬戸内で春を代表する魚の旬を表す言葉です。現代の暦では1カ月遅れになりますから、3、4月になるとメバル、4、5月にカレイに脂が乗っておいしくなりますよと教えています。

 このほかにも魚の旬を表す言葉があります。「籾種(もみだね)失い」。この魚はアイナメの仲間でクジメと呼ばれます。籾種をまくころ、ちょうど今ごろがおいしいので、籾種を売ってでも食べたくなるというわけです。近年は瀬戸内の海水温が上がって少なくなりましたが、ここ2、3年、市場にも少し出荷されています。

 小骨の多い魚ですが、このクジメが大好きと言う方もけっこういらっしゃいます。昔は本虫を塩で締めてブラックリ仕掛けで岩場のテトラの穴などをさぐり釣りしていました。図鑑などには「クジメ」、山口県では「オツムギ」「モミダネ」などと呼ばれています。

 ちょっと変わった言葉では「秋サバは嫁に食わすな」。秋になると海水温が下がり、サバに脂が乗ってあまりにもおいしいので嫁には食べさせるなと、まさに嫁いびりの言葉ですかね。

 また俳句で「芽に青葉山ホトトギス初ガツオ」。遠く南の海からカツオが北上して日本の近海に近づく今ごろ、秋と違い、あっさりとしたピンク色の身が初夏の食材として特に関東方面では重宝されています。そして嫁を質に入れてでも食べたくなるのが初ガツオだそうです。淡白でくさみもなく、新酒とよく合います。

 例年より冬が寒く、海水温が下がったからなのか、今年の春はメバルが多いです。周南市の魚市場にも例年より多く出荷されているように思います。産卵を終え、体力をつけるため荒食いしたメバルが丸々と太って脂も乗り始め、旬となっています。

 笠戸島周りの船釣りでメバルが好調と聞き、3月24日、楽釣会の高橋会長に同行して久し振りにメバル竿を持ちました。居守港から遊漁船、神和丸で午後6時半出港。20分ほど走った古島の近くや漁礁、沈船や岩礁の近くを流しての釣りです。

 何年振りかのメバル釣り。私にも、いや、私でも釣れました。型が良いのにびっくりです。全部手のひら以上、30センチ級も何枚かゲット。大漁でした。

 4月21日の楽釣会の大会にも参加し、型が小さくなりましたが、30匹くらいの大漁です。久し振りの船釣り、船に酔いましたが、竿は放しませんでした。

(県磯釣連合会最高顧問)

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