2026年05月23日(土)

コラム・エッセイ

『50年後も住みたい街に!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 「暑さ寒さも彼岸まで」寒さも峠を越したようですね。けさ、我が家のアジサイの植木鉢を見ると枝から青々とした葉が顔を出していました。春の息吹から自然の力と生き物の生命力を強く感じました。

 まだ少し寒さが残っていますが、21日は春のお彼岸。久し振りに寒さの厳しかった今年の冬も終わります。今年は海水温が下がり、少し低水温を好む「春告魚」メバルが豊漁のようです。例年になく魚市場の水揚げが多いように思います。

 「2―3のメバルに3―4のカレイ」。メバルとカレイの旬を意味する言葉です。旧暦で言っているので現在なら1カ月遅れますから、メバルに脂が乗っておいしくなる旬が3、4月、またカレイは4月、5月が脂が乗り旬ですよと教えている言葉です。近年、地球温暖化で方程式通りには行かず、旬の時季が異なる場合も多くなってきています。

 少し違いますが、魚の女王、マダイがこの時季「サクラダイ」と呼ばれるように、桜の花と一緒に脂が乗り、旬を迎えます。山陰のマダイの方が瀬戸内マダイより一足先に旬になります。日本海の方が黒潮が通っていて、海水温が少し高いからかもしれません。

 またもう1カ月もすると「目に青葉山ホトトギス初鰹」。秋の下りガツオのように脂は乗っていませんが、赤身が艶やかで上品でくせのない味、これが初夏の味と言うくらいです。江戸っ子は嫁を質屋に入れてでも初ガツオを食べたと言われます。

 先人たちは食べ物の旬をいろんな方法で教えてくれていますが、人類の文化が地球温暖化でこの教えを変えていることが残念です。先人たちの言葉からも現在の地球の異状を感じ取れます。

 人類の未来はコンピューターとロボットで季節とか、旬とか、本来、人間の感じる感動がだんだんとなくなるのではないかと思います。感情や感性までも機械的になるのではないかと不安ですが、自分たちの人生ではまだ考えなくていいでしょうね。

 孫の時代には想像のつかないくらいに、人類の生活や地球の環境が変わってくるのでしょうね。近年の50年間の発展の何倍ものスピードでこれからの50年間が変化していくと想像されます。

 4日に10年ぶりに広島に行ったのですが、広島駅やその周辺の様変わりにびっくりしました。記憶とは全く異なる地図になっていました。十年一昔でした。我が街、周南市の小ささを実感しましたが、また改めて良さも実感しました。

(県磯釣連合会最高顧問)

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