コラム・エッセイ
『異常気象は 地球温暖化から』
伊藤博之の釣れ釣れ談議2022年の年末21日ころからアメリカでは天候が悪化。それはクリスマスや年末の休暇期を直撃した歴史的な寒波の始まりでした。
全米の人口の6割に当たる2億人が居住している地域で気象警報や注意報が発令されました。全米では少なくとも60人以上の死者を出し、飛行機の欠航や配達品の遅延がありました。またクリスマスを挟んでの寒波襲来だったため、クリスマスプレゼントの遅配で多くの子どもたちにも被害が生じました。
寒波のピーク時には170万世帯が停電するなど、市民生活を支えるインフラにも混乱が起こりました。寒波による滑走路の凍結などで、米国内の空港を発着する航空便のうち2万5千便以上が欠航しました。
米国立気象局では今回の寒波による大雪、強風は気圧が急降下した「爆弾低気圧」によるものと発表し、記録的な寒波の要因として地球温暖化による北極周辺の気象パターンの変化を指摘する専門家もいます。
コロラド州の気象学者は「北極の温暖化に伴うジェット気流の乱れによって寒波や雪が強まる可能性がある」とみており、ニューヨーク州のホークル知事は「人生で一度の気象災害」と述べました。
気象当局では積雪後の気温上昇で鉄砲水や洪水などが起こりやすくなるため、寒波の影響は年明けまで長引くと指摘。気温低下や雪による農作物への被害も大きく、正常化に時間がかかるとも言われています。
1977年には「バッファローの嵐」と呼ばれる大寒波がありましたが、今回はそれより大きく、被害も上回っています。どんな名前がつけられるのでしょうか!
ロシア、ウクライナにもマイナス30度の寒波が襲来しているようです。ウクライナではロシアのミサイル攻撃によりインフラを破壊されたウクライナ国民がマイナス30度の極寒の中、寒さとミサイルや戦火の恐怖に耐え忍んでいます。
自分は3歳のころ、満州のハルピンから両親に守られて日本に帰ることができました。母親からよく聞かされたのはソビエト(現ロシア)が参戦したことによりハルピンにどっとソビエト兵がやって来て、やりたい放題のことをしていたと聞きました。自分の家でもお金や腕時計、貴金属などを盗られたとか。
2月で1年になるこの戦争、両国にメリットはありません。プーチンさん、ゼレンスキーさんは死にゆく国民のことをどう思っているのでしょうか。
昨年7月、エジプトで開催されたCOP27では化石燃料の将来の扱いや途上国への支援のあり方で各国の違いはありましたが、気候変動の脅威に取り組むことで一致しました。地球の気象上昇を1・5度以内に抑える国際枠組み「パリ協定」の順守も改めて成果文書に盛り込まれました。
コンピューターの発達で異常気象のいくつかは温暖化に原因があると科学的にも証明されました。米国の大寒波も地球温暖化が原因でしょう!
(県磯釣連合会最高顧問)
