2026年10月11日(日)

コラム・エッセイ

『食材探しの巧みな店「かわ西」』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 金メダルの威力!日本で大盛り上がりとなった平昌冬季オリンピック。羽生結弦のフィギュアスケート金は感動をくれました。女子スピードスケートでは小平奈緒が金。終わってみれば日本は金4、銀5、銅4個。メダル13個を獲得です。

 最初はなかなか期待の色のメダルに届かず、選手は大きなプレッシャーだったと思います。これをはねのけたのが若い力でした。

 羽生の金と宇野昌磨の銀。表彰式で掲揚される2本の日の丸。テレビの視聴率が急上昇していきます。私でさえ小平のスケートを見るくらいですから。金が決まった時は感動でしたね。

 金メダルの試合を見たあと、周南食の会の“美食を訪ねて〟で「かわ西」に行き、今度は料理に感動しました。大将の川西健治さんは食材探しの名人で、全国に情報網があり、いろんなところから旬を先取って取り寄せ、おもてなしをされています。

 地物のナマコのキンコ、これは中華料理の超高級食材の干しナマコです。瀬戸内のボラの子を干して作ったカラスミ、近年とんと見なくなったミミイカの干物やたまり漬け。ミミイカは四国から取り寄せるそうです。これらの食材を一手間も二手間もかけて出されます。

 川西さんは若いころ、私の店で働いていたことがあります。20年以上前になりますか、岩国の居酒屋でシャコの刺し身があると聞いて何度か川西さんと通ったのですが、シャコの身を殻から外す方法は教えてくれません。

 そのころは新南陽の魚市場に行っていて、春になると黒くなった大きな子持ちシャコが手に入っていたので、刺し身の方法が知りたく試行錯誤していました。その時、川西さんが一回冷凍してから外してみましょうと挑戦したら大成功。「のんき家」の名物商品になりました。

 川西さんはとにかく研究熱心で、びっくりするような料理を思いつく人です。ケーブルテレビと一緒に企画した料理の鉄人に出演して「ふぐのおじや春巻き」でグランプリを獲られたこともありました。ふぐのおじやにふぐの皮を入れ、そのゼラチンで固めて春巻きにして揚げた作品でした。

 食材を知り、料理を楽しみながらお客様に食の心をじっくりと楽しんでいただく「かわ西」ならではのおもてなし。

 干しナマコは茶碗蒸しに、前菜に下松産のボラのカラスミ、一夜干しのミミイカをさっと焼いて。そして最後のムカゴご飯も良かったです。お代わりする方もいらっしゃいました。

 「かわ西」の料理には日本酒がよく合う!

(県磯釣連合会最高顧問))

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