2026年07月08日(水)

コラム・エッセイ

『食べる楽しみのある店へ』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 寒波で野菜は急騰、海はシケ続きで魚市場の水揚げも日ごろの半分以下となり、これまた急騰しています。

 飲食店ではもっぱら込み込み料金とやらで、食べて飲んで消費税を入れてハウマッチの時代です。誰が考案したのか、会費の徴収には大変に便利です。幹事さん楽々。お客様にとっては大変にありがたい方法です。

 この込み込み宴会、昔からあったのですが、飲む人も飲まない人も同額なので飲まない人からの文句も多く、現在ほどには広がりませんでした。しかし周南市でも大手の全国チェーンの居酒屋が出店してくるようになり、込み込み宴会がエスカレート。金額競争は激しさを増しています。

 大手のチェーン店は全国的な大量仕入れでコストを下げることができますが、地元の店がこれに立ち向かうのは難しいところがあります。特に飲み物の仕入れコストが大手とは大きく違います。大手の飲食店が値を下げれば、地元店も下げざるを得ないのが現状です。

 消費税が上がっても値上げもできず、アベノミクスとやらもどこに飛んだのか。その上、近年の地球温暖化からの天候異変による生鮮食品の高騰。込み込み時代、地方の飲食店の経営は難しくなってきています。

 これから消費税が2%上がって仕入れ代が高くなっても、多分、込み込みの料金は変わらずでしょう。地方の飲食店は込み込み宴会を受けるほど、身が細ります。

 多くの店が工夫に工夫を重ね、ない知恵を絞って料理を提供されていますが、込み込み宴会料理競争をすればするほど、どの店も同じような料理になるのも不思議ですね。

 昨年末、大手チェーン店で一人2,000円で時間無制限の込み込み宴会の広告が出ていました。どんな料理、飲み物かと首をかしげました。値を下げればお客を多く取るしか利益の確保は難しくなりますが、一体、何人入れればいいのか。一人2,000円とはびっくりでした。

 親しい老舗の料亭には忘年会シーズンになると込み込み宴会の問い合わせが多くなるそうです。一人3,000円での問い合わせにびっくりしたそうです。料亭も、居酒屋の大手も地元も、飲食店は全部同じで、食べて飲んで安い方へ。腹が太れば良し、酔えば良し。食べる楽しみは関係なく、店の方は収支をすれば赤?

 申告のシーズン、あなたのお店、利益出てますか?今、込み込み宴会を中止する店も多くなっています。食べる楽しみのある店をみつけましょう。

(県磯釣連合会最高顧問)

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