2026年05月23日(土)

コラム・エッセイ

『老兵は去る新しき時代が来る』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 「老兵は去るのみ」と言ってアメリカへ帰ったマッカーサー元帥。戦後、アメリカの大きな後ろ盾で復興、経済成長を果たした日本。あの大戦で100万人以上の若い力を失いながらの新しい国造りは、自分たちの親の世代から始まりました。

 自分は父親が27歳の時の子供で、3歳のころ、満州から引き上げて来たので、そのころの記憶はありませんが、親がとにかくよく働いていたことだけは覚えています。

 日曜、祭日もなく、キャバレーマドンナを経営。昭和26年の朝鮮戦争のころは朝から深夜まで、いや24時間営業していたのではないかと思うくらいです。

 日本の目覚ましい復興の時です。寝るのが惜しいくらいもうかったのかもしれませんが、よく働いていました。父、伊藤和夫は満州鉄道のサラリーマンから食うや食わずで日本へ帰り、若さにまかせて働き、徳山で飲食業の土台を築きました。

 昭和30年ごろ、30代後半から40代の店主が中心になって徳山料飲組合、現在の周南料飲組合が発足しました。覚えているのは、市民館食堂の大和伍一組合長、金星の富田四方二組合長(現若大将のひいじいさん)、みどりや食堂の伊藤春鷹組合長(現女将のお父さん)。

 その方々の下で副組合長をしていたのが、つきひの山中さん(現つきひの山中君のおじいさん)と自分の父で、青年部長的な役でひときわ元気に活動されていたのがレストランツジの辻実社長でした。

 組合長はさておき、活動する方々が3、40代。組合員1,300店。今では考えられない会員の多さです。徳山料飲組合は県内の料飲組合でも一番大きく、戦後の変革の時代から徳山の夜の街が一時代の基礎を築いたのは、戦後立ち上げた徳山の若い飲食店の方々の力でした。

 老兵は去っても老兵が築いた自由で民主的な思想の下で焼け野原から新しい日本を築き上げて、今日の平和ぼけするぐらい安全安心な日本へと継続されています。

 自分たちの親たちも敗戦からの復興、その中で子々孫々により良い生活のできる社会を残すため死にもの狂いで働きました。それを受け継ぎ、今は週休2日でより文化的な社会なりました。

 そしてデジタルな時代、AIとかロボットなど、これからの新しい時代を築く

 若い人へバトンタッチです。若いリーダー、変革を熱く語り一杯飲める若き仲間たち。徳山商工会議所の新リーダーの宮本会頭、そして原田副会頭に心からエールを送ります。

(県磯釣連合会最高顧問)

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