コラム・エッセイ
No.18 自然栽培の探究――ナス②
中須里山通信 形岡 瑛写真Aは垂直仕立てのナス、B-1は通常の有機栽培のナスの根、B-2はその中心部。
細い根毛が無数に出ているA。これに対してBは根毛がほとんど見当たらない。脇芽を切って4本仕立て、6本仕立てにする。花が咲き実が付いて実を取ると、その直ぐ下を切って新しい芽を出させて花を咲かせ実を付けさせる。これが、根っこをこんな姿にしているのである。脇芽を切ると根毛が枯れるのだ。
先端の芽(頂芽)でオーキシンができ植物を成長させる。根を発達させる。
根毛は水や養分をとり入れる。土壌の中で微生物が有機物を分解してアンモニア(窒素化合物)にして植物が吸収する。アンモニア自体は有害物である。根っこでそのアンモニアをアミノ酸(タンパク質)という有用物の窒素化合物に換える。そこではサイトカイニンが出来、花を咲かせ実を付けさせる。(注)
このような根毛を枯れさせる栽培方法は自然に反するものではないだろうか。
自然栽培とは植物生育の自然の仕組みを中心にする栽培方法なのだ。
(注)村松安男『高品質・高濃度のトマト作り』(農文協、1992年)第二章
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A
B-1
B-2
