コラム・エッセイ
No.60 農村の希望(2)「自然農法」1
中須里山通信 形岡 瑛自然栽培と有機栽培とは同じようでもあり、違うようでもある。
有機栽培は化学肥料、農薬を使わないという点では自然栽培と同じだが、機械で耕耘し堆肥を用い、土壌分析に拠って施肥をするところは慣行栽培と共通する。
「自然農法」の提唱者である福岡正信は、慣行栽培を「科学的農法」と呼んでいる。「科学的」というのは、機械で耕耘し科学技術によって工場で製造した化学肥料や農薬を用いるからである。このような科学の農業への応用について否定的であり、「自然農法」の原則について次のように述べている。
①不耕起(無耕耘あるいは無中耕)「わざわざ人間が機械で耕耘しなくても、植物根や微生物や地中の動物の働きで、生物的、科学的耕耘が行われて、しかもその方が効果的であるからです。」
②無肥料「本来の自然の土壌は、そこで動植物の生活循環が活発になればなるほど、肥沃化していくもので、作物は肥料で作るものだとの原則を捨て、土で作るもの、即ち無肥料栽培を原則とします。」
③無農薬「耕作法や施肥の不自然から病体の作物を作ったときのみ、自然が平衡を回復するための病虫害が発生し、消毒剤などが必要となるに過ぎない。」
④無除草「人為的に機械や農薬で、殲滅作戦をとったりしないで草は草で制する。緑肥で制御する方法をとる。」(福岡正信『わら一本の革命』p48-p49)
この本を初めて読んだのは十数年前、当時は、実際のことを何も知らなかったので、これらのことは殆ど頭に残っていない。
いま、失敗を繰り返しながらも、とにかくコメ作り野菜作りを続けてきてようやく中身に入って行けるようになった。
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「のぶこの畑」(準不耕起、ほぼ無施肥・農薬不使用)では、今年も冬野菜が元気よく育っている(10月30日)
