コラム・エッセイ
不在者投票体験
翠流▼病院での不在者投票を初めて体験した。衆院選が公示された10月19日から2週間の予定で、手術のため県外の病院に入院することになったためだ。
▼入院後、病院を通じて投票用紙を周南市選管に送ってもらった。迅速な作業で病院内の不在者投票の投票日の25日に投票用紙が到着し、病院の職員の立会で投票した。
▼投票の秘密は守られ、2重封筒に入れられた投票用紙は病院職員が回収して周南市に送られ、31日の開票に加えられる。投票できたためか、手術後の経過もよく、入院から8日目、手術から5日目に退院、自宅療養になった。
▼入院患者の希望を聞き、住んでいる市町村の選管に連絡する職員は大変だが、患者自身は通常の投票と同じように一票を行使できる。
▼27日付けの日刊新周南に小規模高齢者施設の入所者の投票環境の調査結果を掲載した。不在者投票ができるのは一定の規模以上の病院などの施設。グループホーム、サービス付き高齢者施設住宅では難しい施設も多いかもしれない。今回のコロナ禍で施設外に出ることができず、悔しかった人もいるのではないだろうか。
▼言うまでもなく自由な投票は民主主義の根幹。高齢や病気の時も社会の一員でありたいという思いは大切だ。投票はその重要な機会。調査の回答にあったように、市選管が職員を派遣して支援するなどすれば、感染を防ぎながら投票してもらうことのできる施設もあるのではなかろうか。市議選など身近な選挙から取り組む市はないだろうか。(延安)
