コラム・エッセイ
「ぞうさんのさんぽみち」
翠流▼周南市の徳山駅前がにぎわっている。振り返ると出発点となった徳山駅南北自由通路「ぞうさんのさんぽみち」が完成したのは2014年9月。幅8メートル、長さ130メートルで、周南市が管理している。18年2月に徳山駅前図書館などの徳山駅前賑わい交流施設が開館。24年に再開発事業で「TOKUYAMA DECK」がグランドオープンした。
▼これらの事業のために作られ、国の認定を受けた中心市街地活性化基本計画は1期(13年〜18年)、2期(20年〜25年3月)が終了している。
▼その2期計画の基本方針は「まちの資源を活かした誰もが主役となれるまち公園都市(パークタウン周南)」「“利便性”と“快適さ”のあるまちづくり」。最終報告では中心市街地だけでなく計画エリア全体に事業の成果を広げる取り組みの必要性を指摘している。
▼「資源」を活かすためにどこから手をつけるべきか。「ぞうさんのさんぽみち」は同市出身の詩人、まど・みちおの童謡と、徳山動物園にちなむもの。通路の床などに描いた動物の足跡をたどると動物園にたどりつくアイデアもあったようだ。
▼ところが今、残念なことに通路の新幹線口を出ても徳山動物園や回天記念館のある大津島への案内看板は見当たらない。10月から12月に大規模な観光客誘致事業の「山口デスティネーションキャンペーン」が始まる。例えば詳細情報のQRコード付き看板だけでも間に合わせられないだろうか。
(延安弘行)
