コラム・エッセイ
垣外遺跡展
翠流▼下松市の天王森古墳から出土した大型埴輪への関心が高まっている。これに合わせたわけではないが、周南市は福川南小近くの中畷町の市民俗資料館で「垣外(かきがい)遺跡展〜久米の地に暮らした人々の足跡」を3日から10月30日(金)まで開いている。
▼光市は県埋蔵文化財センター巡回展「発掘された山口」を8日から9月27日(日)まで市文化センターで開き、8月30日(日)午前10時から光市内の岡原遺跡などの講演もある。
▼垣外遺跡は区画整理で大型ショッピングセンターや住宅地になっているが、今回は2012年から12回にわたる調査で見つかった、縄文時代から中世までの土器などが展示されている。川のそばで発掘された祭祀用の土器などが並ぶ。
▼ただ眺めるだけではなく、手にとって手触りや質感を確かめられる体験コーナーが目玉。2千年前の御先祖様が作った土器を手にすることができる。
▼2400年前まで続いた縄文時代、1700年前までの弥生時代、1400年前までの古墳時代、7世紀から16世紀までの中世。人々が住み始めて農業をはじめ、近隣の村々や、おそらく瀬戸内海を通じてヤマト政権ともつながりができ、都と九州を結ぶ山陽道が通るようになるまでの歩みにふれられる。久米の住民や考古学ファンには必見の展覧会だ。
▼会場に光市、下松市を含めた主な遺跡の時代や出土品を紹介するコーナーがあれば、もっと理解が進むのではと感じた。今からでも用意できないだろうか。
(延安弘行)
