コラム・エッセイ
第五十二手 「碁会所の在り方①〜これからの碁会所」
「碁」for it 小野慎吾今回は「碁会所の在り方①〜これからの碁会所」について紹介します。
全国で囲碁を打てる「碁会所」という場所は多数あります。囲碁をするプレイヤーの数は年々減っており、それに伴うように碁会所自体も減っています。
以前も紹介致しましたが、碁会所は1日中好きなだけ囲碁を打っていい場所を提供して経営を成り立たせているのが通常です。場所代は「席料」と言われ、500円〜1,500円の間が多く見受けられます。仮に上記金額の平均値1,000円が席料とした場合、碁会所に毎日平均20人来客されたとして2万円です。
碁会所の規模として20人くらいは入れる規模を用意されている事は多いです。1カ月休まずに営業したとして30日×2万円=60万円が売上になる計算です。家賃、光熱費、人件費諸々を考えると残るのは微々たるものだと思います。上記、計算は非常に賑わっている碁会所と言えます。実際には平日には10人来客があれば多い方だと思います。その場合は上記売上の半分となり、赤字になるのは道理です。
実際に自分が碁会所運営に携わり思うことは、運営を行う人は大型の連休がない事です。平日より、土日祝日の方が会社員、学生の来客が多いです。そのため平日より倍以上の来客数となる事は珍しくありません。そのため土日祝日に碁会所を休むというのは得策とは言えません。せいぜい平日のどこかで定休日を設けるのが関の山ですが、そうすれば更にまた収入が減ってしまうというジレンマが起こります。
碁会所は経営、人員の意味からも難しい状況下に置かれています。お隣の福岡県では中心地の天神にある碁会所がコロナの影響で閉店のピンチを迎えているとSNSを通じて知りました。一等地ではあるものの席主さんの高齢化、採算が合わないという事で継続を断念しようと思われているそうです。
そこに救いの手を伸ばしているのは近隣大学の有志です。碁会所維持費として1人頭、月額数万円を想定して動いておられます。これについては近隣の囲碁愛好家によって成しえること自体はそう難しくもないかもしれません。もう一つの問題である碁会所を運営する人員は、そうたやすくないものが予想されます。
一人で運営すること自体は出来ますが、毎日休みなく開け、体調がすぐれない日があったとしてもその人一人の負担となります。最低でも運営する人が2〜3人はいる事でしょう。私も、それに携わる者として天神の碁会所の問題は深く注視しています。
次回は「碁会所の在り方②〜黒字の碁会所」についてご紹介します。
苦しい状況でも楽しみを見出すため「碁」for it(頑張る)!
山本賢太郎プロ(広島県)との指導碁(熱中)
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