2026年10月09日(金)

コラム・エッセイ

第五十三手 「碁会所の在り方②〜黒字の碁会所」

「碁」for it 小野慎吾

 前回「碁会所の在り方①〜これからの碁会所」ではコロナ渦で多数の碁会所が閉店を余儀なくされている状況を説明しました。また、既存の碁会所でも黒字営業は難しい時代になっています。

 そんな最中でも工夫され、黒字営業を達成されている碁会所も多くあります。今回、それがどのような運営をされているかをご紹介します。

 端的にどのようにされているかというと「多角経営」です。従来の「席料」(※場代)は、囲碁のゲームの性質上、お客様の回転率がいいとは言えません。そのため喫茶店、お食事処と言った飲食店を併用した形を取っている碁会所も見受けられます。囲碁をしながら、ご飯も食べられ、お酒も飲めるならそれは楽しい事でしょう(笑)※主観的です…。

 このような形態の碁会所は囲碁自体をしない方でも、料理がおいしければそれ目的で来られる方も少なくないと聞きます。またBARの様な所もあり、お酒好きも通われている事でしょう。

 本来、囲碁をされるお客様が碁会所に来られる目的は「囲碁を打つ」ことです。ただそれだけでは囲碁自体が打てないとその目的にならないですし、お相手が碁会所にいないとそもそも成立しません。そういった意味では碁会所は人が少なくなっており、その目的を果たしにくくなった部分は大きいです。

 また囲碁を打つ事においては「インターネット囲碁」サービスの普及が著しく、24時間だれでも気軽に定額で打てるという部分では碁会所より優れている点は多くあります。(※無料のインターネット囲碁も多くあります。)

 既存の「碁会所で碁を打つ」だけでは集客は難しい状態と言えます。そのため「あの有名なプレイヤーがいるから行こう」「子供囲碁教室・初心者教室があるから行こう」「料理を食べに行こう」などの付加価値がなければ他の碁会所とも差別化が出来ない時代になりました。

 筆者自身は「昔ながらのおじいちゃん・おばあちゃんがいる碁会所」が好きではあります。何となく見守られている、見守っている空間も素敵だとは思います。上級者ばかりだと初級者の方の居心地は悪くなります。逆も然りです。そのため当碁会所では、時間軸をずらして碁会所・子供教室・初心者教室などをしています。その中のお客様で碁会所に行きたい。初心者の方に教えるのは好き等があれば相互移動は出来ると考えています。

 囲碁普及と言うのは囲碁を全く知らない人が、囲碁が面白いと思い0を1にしていく普及が一番大切であり、一番難しい点だと思います。多角経営等で少しでも囲碁普及に繋がっていく事が唯一の希望かもしれません。

まとまりがない文章になりましたが、頑張って囲碁普及をして参りたいと思います。

 様々な目線で「碁」for it(頑張る)!

初級者向けの小さな大会もあります。(13路盤)

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