コラム・エッセイ
第百四十九手「大会の引率」
「碁」for it 小野慎吾筆者が運営する「周南ひなた囲碁教室」は小学生から高校生まで約15人の生徒が通ってくださっています。生徒の棋力確認のため、当教室では積極的に各地の「子供大会」に参加をしています。具体的には広島県の大会に年4回、山口県の大会に年2〜3回、その他地域に年1回で合計7〜8回大会に出場しています。
大会の中には全国大会等につながる大会もあり、それ以上参加している生徒も複数います。平均すると2カ月に1回程度は大会に出場しているため、囲碁へのモチベーションは継続的に高まりやすいと感じています。山口県内の囲碁教室なのに広島県の大会の方に多く出場している理由は2つあります。
1つは山口県内の場合、大会場所によって大会参加者数に大きなばらつきがあるからです。県内の場合、周南・下関・宇部等で大会があります。周南在住の人は下関、宇部の大会は車では遠くて参加しづらい傾向です。逆も然りです。その点、広島は遠いものの新幹線・高速バスが整っているため移動には苦労しません。
2つ目は単純に大会参加者が広島県の方が多いからです。山口県内の大会で一番参加者がある大会で25人から30人の間です。広島県の場合は最低30人の参加者があり、多い大会だと50人近い大会もあります。子供大会の大半はハンデ戦で初級者から高段者まで参加があります。50人いても棋力が偏る事は珍しくありません。参加者の人数が多ければ多いほど、自身と棋力が近い選手がいて良い勝負が出来る相手が見つかります。
大会の大半は日曜日にあり大会に参加する本人、引率されるご両親等にとって意味がある大会になって欲しいというのが筆者の思いです。筆者は時間が許す限り、生徒が出場する子供大会は見学に行きます。ご両親等の都合により引率が出来ない場合は筆者が引率をします。
筆者は幼少期の頃に父を亡くしています。そんな中でも全国各地の大会に参加をして子供時代に囲碁を楽しんでいた記憶があります。それは日曜日に全国各地の大会に連れて行ってくださる知り合いのおじさんがいたからです。おじさんはどんな遠い所でも車で連れて行ってくれました。昔はそれが当たり前だと思っていましたが、今はその大変さがわかりおじさんには頭が上がりません。筆者は沢山の大会に出場出来、良い経験と良い思い出しかありません。そういう事があるため、筆者は積極的に見学・引率をします。
本コラムを作成している日も筆者は生徒と一緒に大会に行く直前です。筆者にとって生徒を引率して大会に行くのは忘れられない良い思い出になります。苦楽を共にしたいという思いもあります。おじさんもそういう思いで大会に連れて行ってくれたのかなぁと感慨深くなります。
筆者の教室が続く限り、大会の参加は続けて行きます。そして筆者が健康である限り、大会の引率を続けて良い思い出を増やし続けたいと思っています。
生徒達と良い思い出を増やせるように「碁」for it(頑張る)!
クレスコ杯広島大会(2026年)
