コラム・エッセイ
第百六十五手「囲碁インフルエンサー」
「碁」for it 小野慎吾インフルエンサーとは、世間や人の思考・行動に大きな影響を与える人物のことを指します。筆者の立命館大学囲碁部の後輩で「福島あきら」さんが囲碁インフルエンサーとして活躍をしています。福島さんは広島県尾道市出身で20代の女性です。今はドイツに移住し欧州にて囲碁文化を発信しています。
筆者が福島さんを知ったのは約10年前に知り合いの碁打ちから尾道市に天才囲碁少女がいると聞き、対局しに行ったのが初めての出会いです。福島さんとは2子のハンデキャップで対局をしましたが、1勝1敗だったと記憶しています。筆者は数えきれないくらい対局をしてきましたが、小学生でこの実力がある方は初めて見て衝撃を受けました。福島さんは高校生の時に「第11回全国高等学校囲碁選抜大会」の女子個人選手権で全国準優勝をされています。他の全国大会でも上位入賞を複数回されており、囲碁の実力は折り紙付きです。
福島さんが立命館大学に入学し、囲碁部に入ったと聞いた時は小学生から知っているため、大変うれしく思ったのは今でも強く思い出されます。大学卒業後は社会人経験を経て2024年9月にドイツ西部のケルンに移住します。ドイツでも囲碁が打てる場所がある事を知り、訪ねたそうです。その後、ドイツ国内では月に4〜5回程度、囲碁の大会が開かれている事がわかり、参加してみたところまさかの入賞圏外でドイツの囲碁の実力が高い事に衝撃を受けたそうです。
2024年12月にYouTubeチャンネル「アキラの碁」を開設し、欧州の大会リポートや運営者・現地団体へのインタビューをしてドイツの文化・風習等の発信を始めました。チャンネル登録者は3590人(2026年10月20日時点)で300本以上の動画を出しています。
2025年には関西棋院のプロ棋士と欧州の強豪棋士5人がネット対局をする「篝火杯」を企画・主催をして、その対局をYouTubeでライブ配信をしました。福島さん自身で大会のスポンサーを見つけた様で獅子奮迅の活躍です。今年の8月には尾道観光大使を拝命され日本・ドイツと活躍の場を広げています。
福島さんとは1年に1回くらいお話しをする機会がありますが、ドイツでの囲碁普及を広げて行きたいという意思がはっきり伝わり、筆者のモチベーションアップになっています。昔、囲碁普及をしたい場合は定年後というのが通念の考えでしたが、若いうちから囲碁普及に対して尽力するメリットは大きいととらえています。今回、福島さんに当コラムで福島さんの事を記載して良いでしょうかと聞いたところ快くOKをして下さりました。
福島さんは様々なメディアで取材をされています。今回、筆者は福島さんの一知人としてコラムを書きました。小学生の頃から知っていた福島さんがこんなに活躍している事をとても誇らしく思い、筆者も出来る範囲で囲碁普及を続けて行こうと改めて思いました。有難い事に福島さんも当コラムを読んで頂いている様で、先輩としていい恰好が出来ているのはないかと思います。(笑)またいつか純粋な気持ちで福島さんと囲碁の対局をするのが今から楽しみです。
後輩の活躍に負けない様に「碁」for it(頑張る)!
小学生の福島さんと対局をした思い出の盤面
