コラム・エッセイ
北磁極とは
ちょこっと豆知識 立入塾方位磁石を北極点に置くと、針はどのような動きをするか?意外な答えに驚きました。方位磁石は他の場所と同じように南北を指すというのです。決して針は立ったりはしません。
地球は磁性を持ち、北極がS極、南極がN極に相当する大きな棒磁石とみなすことが出来ます。しかし、この棒磁石は地球の自転の軸となる地軸と一致していません。地図上で示される北は真北と呼ばれ、その先に北極点があります。磁場の極地は北磁極と呼ばれ、現在、北極点から約1000キロ以上離れたカナダ北方となります。このため多くの地図には方位磁石が指す磁北と地図上の真北のずれが偏角として記載されています。
ちなみに日本では約5〜10度西に偏っています。もし方位磁石を北磁極に置くと、磁力にもよりますが、針は立つとのことです。また、地球の磁場は地球内部の要因や太陽などの外部要因で常に変化していて、北磁極は年数十キロの速さで北西へ移動しています。
地球の磁場に関して昨年末、大いに話題になったのがチバニアンでした。地球の磁場は数十万年から100万年のスパンで南北が逆転していることが地質学的に知られています。最後の逆転が起きたのは約77万年前で、この逆転の根拠となる地層が千葉県市原市で見つかっています。千葉の地層が国際審査で認められ、今年、正式にチバニアン(千葉時代)が地質年代名の一つとなります。
さて、地磁気の逆転によってどんな影響があるのでしょうか?これまでの研究ではあまり解明されていないのが現状です。気候の寒冷化、放射性物質の増加による生物の被爆などの説がありますが、正確にはわかっていません。確実に言えることは地学の勉強で覚えることが一つ増えたということです。
それと個人的なことですが、あと一つ、オーストラリアのお土産としてもらったばかりの「NO LONGER DOWN UNDER(もはや下の国ではない)」と大きく書かれた世界地図がさっそく役に立ちそうです。
