コラム・エッセイ
防災はまちづくり? 《防災訓練が本番になった》
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修先週末から台風24号の動きが気になっていた。大型で非常に強いという前評判は聞き慣れてしまってさほどの恐怖心はないが、直撃すれば無傷ではすまないことはわかっている。沖縄地方を狙うかのようにほぼ真北に進路をとっているが、数日先の進路は狙ったように西に向きを変えて列島を縦断するかのような予報だ。
台風が自分で行き先を考える意思など持ち合わせていないことは承知しているのだが、なぜか天気図の台風に、そのまま北に進め、この辺で早く西に向きを変えろと叫びたくなる。
沖縄の友人からは久々にものすごい暴風が続き停電になっているというメールが来た。直接被害はないようで一安心するが、台風の常襲地帯の住人が“ものすごい〟というくらいだから、かなりのものだろう。
9月29日は秋雨前線が刺激されて朝から雨。夜になってとうとう大雨警報が出た。さらに大荒れとなれば多少の土砂災害は避けられないだろう。台風の最接近は明日の日中との予報だが、念のために携帯電話や無線機の充電をしておこう。
30日未明は近くに落雷があったのか大きな雷鳴で目を覚ます。そして停電だ。その時は一時的なものだろうと楽観していたのだが、6時半に国道が土砂崩れで通行不能の一報が届く。とうとう来たか。恐れていた陸の孤島化が現実味を帯びてくる。
幸い、携帯電話は使えるし、インターネットもまだ生きている。7時過ぎ。ズボンの両ポケットに携帯と無線機を入れて市民センターに向かう。
どうやら土砂崩れで長らく通行止めになっていてようやく片側通行になり拡幅工事中だった水越ダム付近の山が崩れたらしい。停電の原因は現場に沿うように立っていた電柱が倒れたためらしく、長期化しそうだ。
警報の発表で待機していた支所長と今後を協議する。まずは地区内の情報を集めなくてはならない。各集落に通じる道路状況と周辺集落に住むお年寄りの安否確認が必要だ。まさに訓練でしようとしていた地区内の災害対策本部の立ち上げだ。
1回目の対策会議を午前8時からとしてメールやラインなど今使える最善の手段で自主防災、消防団などに招集をかける。
訓練の手順通り、支所長が本部長となり、現在までの情報を共有する。次にホワイトボードに確認しなければならない集落や道路の略図を書いてパトロールの手順を確認する。
これがわがまちの強みかもしれないが、頭の中に大方の地理がインプットされていて、ここの集落には○○さんがいるので先に回って、次にこの道を通って△△さんの様子を見に行こうなどと順路が自然に決まっていく。
早速、消防車両はもちろん、メンバーの軽トラなどに分乗して散っていく。
ようやく片側通行になり、拡幅工事中だった水越ダム付近の山が崩れた=とんでもなく遠回りのう回路を通らなくてはならない
まずは道路状況とお年寄りの安否確認が必要だ
