コラム・エッセイ
防災はまちづくり?《秋の周南市総合防災訓練に向けてⅢ》
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修話題が回り道になるが、今回の防災訓練に向けての取り組みで感じたことを一つ。
須金では毎年のように国道が土砂崩れで不通となり、通勤、通学はもとより緊急車両も狭い道をとんでもない大回りをするなど、不便と不安を強いられる。今回の豪雨災害で犠牲者が多数出た地域のことを思えば、この程度のう回ですむのなら命があるだけよしとしなくてはならないかもしれないのだが…。
土砂崩れで国道が不通になった時でも急病人は出る。平常時であれば北消防署から20分もあれば救急車がやってくるが、その何倍の時間をかけて来て、また同じ時間をかけて戻るという現実に、誰も口には出さないが、助かる命も須金では助からないかもと「ピーポーピーポー」と音だけはやたらと大きく山々に響かせて去っていく救急車を見送る。
一時は土砂災害の頻発地帯を避けるようにトンネル化できないかと気勢を上げた時期もあったが、それもかなわぬ夢に終わった。わがまちの住民はもう嘆いてもどうにもならないと半ばあきらめ、黙って耐えることしかできないのか。
とはいえ、誰しも命は惜しい。視線を180度変えれば、岩国市錦町広瀬には病院もあれば救急車も常備されている。皮肉にも、わがまちにすれば不安材料の一つでしかない平瀬ダムの建設で付け替え道路が完成し、新しい規格で道幅もあり、カーブもゆるやかな立派な道路に生まれ変わって10分足らずで行き来できるようになった。
今回の防災訓練を須金でやろうと声を上げた時、これを機に可能なら岩国市と消防などの越境派遣の協定を結ぶというストーリー展開につながらないかと本気の話題になった。
昨今の自然災害からは被害がますます激化し、広域に及ぶことを見せつけられたが、救急や消防などの体制も行政の枠に縛られることなく、近隣市町と広域の連携が必要なことを多くの人が感じたはずだ。災害時に119番した時、自動的でなくてもいいから、広瀬に連絡が行って救急車や消防車がやってくるという仕組みができれば大いに安心できる。
もっとも大災害時には消防の方が他府県に応援に行って活動する仕組みはすでにあり、報道などで過酷な環境下で救助活動をする姿を目にすれば、ただただ敬意を表すしかないのだが、ちょっとだけこうした身近な課題もあることを官民で出し合ってみることも必要ではなかろうか。
わがまちでの防災訓練というイベントに向けての話し合いの中で、住民の叫びを何とか形にしようと熱くなれたことは大きな成果だ。
ちなみにこの提案は早々に却下されてしまったが、わがまちの不安が解消されたわけではないし、住民の熱い思いが冷めたわけでもない。
昨年は陸の孤島になったという想定で小学生も無線で情報収集に協力
昨年の炊き出し訓練
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