コラム・エッセイ
防災はまちづくり? 《秋の周南市総合防災訓練に向けてⅣ》
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修11月に周南市須金で開かれる防災訓練に向けてわがまち須金の人たちも少しずつ意識が変わってきた。自治会はじめ在須金の組織や団体なども同じ土俵に立って協議を重ね、それぞれの立ち位置や役割も見えてきた。
いろいろな組織の会議などにも顔を出す機会があるが、いずれも何とか秋の訓練は自分たちの力でやり遂げようという機運が高まっていることを実感する。他地区はともかく、須金では“縦割り〟の垣根がさほど高くはないと思うが、今回の取り組みを通してさらに低くなったような気がする。これはこれで大きな成果でもある。
ところが、いざ誰が何をするかの話になった時に一つの壁があることに気付いた。繰り返しになるかもしれないが、高齢化が進んだわがまちでは1人が何役も兼務することも多く、どちらの顔で関わったらよいのかという問題が出てきた。いわゆる人材の取り合いだ。
大いに悩む課題ではあるが、そこは垣根の低いわがまちのこと、なんとか調整してやり繰りはするが、今後も現状の体制のままではさらに深刻な課題となることが予想される。
これからの地域づくりでは、必要な機能を整理し、優先順位をつけて効率化する作業も必要になると感じた。いつか勇気を出して大なたを振るわなければ、いずれ名目だけの組織や団体となり、本来の目的のために機能しなくなるのでは…という危惧(きぐ)を抱いたのも事実だ。まあこれは先の話として、今は秋の訓練に向けて地区が一丸となるしかない。
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先日、地区の敬老会が開催された。もちろん、防災訓練に参加していただくように出席されたお年寄りたちにアナウンスした。
11月の防災訓練はただのイベントではなく、災害などで避難が必要な時、どうしたら住民全員が避難所までたどり着けるかを検証する機会でもあるので、自分の力だけでは動けなくても、須金の総力で迎えに行くから必ず出てきてほしいという案内だ。
今回の訓練のモットーは「須金の力で守る!」だ。地理的にもすべてを公助に頼ることが難しい現状では、須金の力でわがまちを守る仕組みは不可欠だ。しかし今まではその仕組みもあいまいなところが多かった。この際、その仕組みをじっくりと考えてみようと半年以上も前から策を練ってきた。
訓練ではあるが「どこに」「誰が」「どうやって」助けに行くのかの仕組みづくりだ。その先頭に立つのが須金の福祉員協議会の皆さんだ。市民センターはじめ自治会組織、デイサービス、消防団などすべての資源をフル活用し、できることなら全員を避難所に誘導しようというのだ。そのためにはお年寄りもまずは腰を上げてもらわなくてはならない。
今後、この取り組みは前日まで続けることになる。
秋の訓練は自分たちでやり遂げようという機運が高まっている=消防団の幹部会
敬老会では福祉員が防災訓練参加を呼びかけた
