2026年06月20日(土)

コラム・エッセイ

防災はまちづくり?《平成30年7月豪雨》〜須金で思ったことⅣ

おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修

 繰り返しになるが、近ごろの「観測史上初めて」「過去に経験したことがない」などの極端な自然災害が頻発すると、地球温暖化が一因という説もあながち間違いでもないだろう。

 グローバル化した世の中は、かりそめにでも富んでいれば地球の裏側から膨大なエネルギーとコストをかけて運んでもきてもペイできるという構図が定着し、地域内自給の仕組みもほぼ壊滅した。身近な資源もコスト優先で放棄され、伝承技術も途絶えてしまった。

 一度楽をすると、なかなか元には戻れないというが、そのしっぺ返しが今につながっているのだと思えてしかたがない。それならお前は仙人にでもなるかと問われても生来の根性なしで、車にも乗るし、携帯電話も手放せない。

 それでも山を荒らすまいと草も刈るし、山仕事もするが、鎌やノコでの作業など考えただけでも気が遠くなって機械とガソリン頼みだ。せめて風呂だけはと五右衛門風呂に固執して燃料の薪は自給するが、やはりチェーンソーや電動の薪割り機があってのことだ。

 買い物も、かつては地元の商店でたいていのものはそろったが、とうとう一軒もなくなり、今は車でガソリンを費やし、何十分もかけて買い出しに行かなくてはならない。鍋をもって近くの豆腐屋に行っていたころが懐かしい。

 我々の貪欲な暮らし方が世界中に格差を生み、知らずと地球規模での異変にも加担しているならば、その浅からぬ因縁をとぼけるのも憶する。某国の大統領は温暖化なんて関係ない、まだやれ、どんどんやれと叫んでいるが、今の暮らしに甘んじる我々に抗議の資格があろうか。

 またまた川の話になる。昨年家をいじくったが、地盤調査をしなくてはならないことになった。我が家の周辺には100年を越える古くからの建物も多く、安定した土地だと信じて疑わなかった。ところが結果を聞いてびっくりだ。固い層の上に砂や柔らかい粘土層が5メートル近くも堆積(たいせき)している軟弱な地盤というではないか。

 何でも、度重なる川のはんらんで土砂が運ばれて堆積しているのだという。つまり100年単位の歴史では、洪水で天井近くまで水が来たことはあっても、家が土砂で埋まっているわけではなく、千年、万年の単位でさかのぼれば、想像を絶するような大洪水が数えきれないほど起こっていたことになる。

 太古にこの地に人が住んで村があったかどうかはわからないが、治山治水の技術というより、概念もない自然任せ、神頼みの世ならば、何度も壊滅してリセットされていたに違いない。

 今回の西日本一帯を襲った豪雨では家や田畑が埋まってしまう被害も多かった。とんでもない災難には違いないが、大地の歴史にすればかすり傷だといえば怒られようか。

安定した土地だと思っていたが、土砂が運ばれた軟弱な地盤だという

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