コラム・エッセイ
防災はまちづくり?⑨
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修先日、新聞に日本の高齢化率が特集されていた。高齢化率とは、総人口に占める65歳以上の老齢人口の割合のことだ。正確な数字は忘れたが、なんでも秋田県はもう何年かで高齢化率が4割近くになって日本一になるらしい。他人事と思いきや、わが山口県も堂々のベスト4入りを果たしている。
最近は70歳まで年金受給を繰り下げられるなどと聞く。65歳などまだ若造だといわんばかりだ。悠々自適の生活を夢見て働き続けても、世の中はそうたやすくかなえてくれそうにない。社会保障の先行きも怪しくなった現状では、体が動くうちは働き続けろということだろう。
もっとも、元気なうちは社会参加して体を動かすほうがよい。やることもなく食っちゃ寝だけの生活では、頭もボケて体も悪くなる。そうすると医療費や介護の費用もかさんで保険料も高くなってますます負担は増える。
ところで、わがまち須金は高齢化率6割を早くから超えている。先日のこと、須金支所に行くと、それが少し下がったというではないか。どこか赤ちゃんが生まれるような家があったかいな?それにしても目出たいことだと思っていたら、高齢の方が亡くなったからだった。
分数の計算をしてみると10人の人口で高齢者が6人なら6割だが、新しく生まれない限り高齢者が亡くなれば分母も減る。2人亡くなって人口が8人になり、4人の高齢者ということになれば高齢化率は5割だ。このままいけば4割はおろか3割、いやもっと下がるぞ…。
人口も減って過疎と超高齢という日本の近未来を先取りしているわがまち須金。多少の閉そく感は否めないが、規模はともかく多くの行事をこなし、新しいことにもチャレンジする気概は自慢できる。
遅ればせながら自主防災組織も立ち上がった。構成員は人口構成に比例して後期高齢者もバリバリの現役で活躍されている。というよりも活躍してもらわないと回していけないという現実がある。それにほかの役を二つ三つと掛け持ちしなければならない。出来れば少ないほうがいいのだが…まあこれも、ここに暮らす者の宿命だ。
もう一つ自慢話がある。須金中学校は休校中だが、全校児童15人という小規模でも、須磨小学校は健在だ。この15人の子どもたちも重要な戦力なのだ。信じてもらえないかもしれないが、この子たちは全員が自主防災の無線機を使うことができる。
数年前はアマチュア無線の資格を取って防災訓練で無線のキー局を務めた子もいた。消火器だってみんな使えるし、昨年は親子でロープワークを習得した。自動車の運転こそできないが、車をけん引するためのロープを結ぶこともできるし、高い所から物を引き上げることだってできるのだ。
今、須金ではこの子たちの技を「防災員」として認定してあげようという動きが出ている。
昨年は親子でロープワークを習得した
須磨小の子どもたちはみんな無線機を使うことができる
