2026年06月20日(土)

コラム・エッセイ

今年の初登山2018⑧

おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修

 つい先日まで正月気分で、今年の目標は…などと思いを巡らせていたが、もう3月だ。つい先日、ひときわ強烈な寒波の来襲で我が家の庭先の寒暖計が氷点下9度まで下がった。事前の対策をしてはいたが、外回りの水道管が凍結して破損するなど真冬を体感した。しかしここ数日で地面からは新芽がのぞき始め、緑が増えてきた。

 もう春なんだなあ。正月の初登山の話題を長々と書き連ねていくことが場違いに思えてきた。もうこれで終わりにしよう。

 初登山から3か月近くたつのに山はお預けだ。何だかんだと用事が多く、落ち着いて山に足を向けることが出来ない日が続く。

 1月は東京で開催された移住フェアに行った。慌ただしく足かけ3日の上京だ。成果はまだ見えないが、地方の課題は全国共通で、限られたパイの取り合い合戦の様相さえ呈していた。改めて我がまちの行く末を案じることになった。

 2月に入ると家の片づけや地区の行事などが立て続けに入る。恒例の菅野湖畔10マイルレースも外せない。午前中にふらふらになるまで走り、振る舞いのうどんをご馳走になって午後からは別件で出かけるなど、分刻みとは言わないが、時間に追われる日々だ。

 世の中にはまだまだ困難な仕事を抱え、寸暇を惜しんでいる人が多いのは十分承知している。いつも思うのは段取りと要領の悪さだ。これは能力の問題でもあり、ここに来て変われるものでもなく、あきらめるしかないようだ。

 鳥取県の山仲間からは春の行事のお誘いが届く。4月に入れば早々に桜の名所の安来公園で花見だ。これがまたいい。ボンボリに照らされた夜桜の下での宴も情緒があるが、常設の屋外ステージでは安来節の保存会(だと思う)の皆さんの競演がある。あのドジョウすくいのユーモラスな所作を生で間近に楽しむことができるのだ。

 お囃子(はやし)ももちろん生演奏で、しかも無料だ。花見客は多いのにステージを見物する人は意外に少なく、缶ビール片手にかぶりつきで鑑賞できる。演者と目が合い、終わりに拍手を送るとステージの上から手を差し出して握手をしたりと距離が近いのも良い。

 今年の都合はどうかとカレンダーをのぞくとすでに予定が入っていた。月末には鳥取県警のお巡りさんと伯耆大山(ほうきだいせん)の春山パトロールをする案内もあった。一般登山者に対する安全登山の指導が本来の目的だ。

 お巡りさんをギブアップさせる気はさらさらないのだが、少々の速足になるのが不思議だ。「今年のお巡りさんは意外に持つね…」と先頭でささやく。お昼には山菜天ぷらが恒例となって、こちらも楽しみだ。

 残雪期ならではの大山の楽しみ方もあり、夏にはまずヤブで歩けないゼロ沢を詰め上がるプランも届いた。どれか一つくらい何とか都合をつけたいとは思うのだが…。

 体が動くのは今のうち。たった1度の人生だ、後悔はしたくない。

花見の案内が届いた=安来節を間近で鑑賞できる

お巡りさんをギブアップさせる気はないが…

残雪期ならではのプランも届いた

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