2026年06月20日(土)

コラム・エッセイ

防災はまちづくり?①

おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修

 東日本大震災から7年が経った。いまだに完全復興に目途は立たず、希望も持てずにふるさとを離れて暮らさざるを得ない多くの方がいることを忘れてはならない。

 その後も日本各地で大雨や地震、噴火、大雪などの自然災害が頻発して多くの犠牲者を出し「災害は忘れる間もなくやって来る」とも言われる。

 昨今の極端な自然現象は一つ間が悪ければ、どこにでも災害をもたらす危うさを秘め、もはや他人事ではないと実感する。過去に例がないとか、観測史上初めてなどと、言い訳のような解説も毎年のように聞けば「またか…」と驚くこともなくなってしまった。

 古老の語る経験談や伝承は田舎で暮らす者にとって生きるための知恵として貴重な情報源だったが、人の一生という数十年やせいぜい100年ほどの経験値では語ることの出来ない事象が相次げば、最悪を想定した心構えが必要かもと思うようになった。

 わがまち須金に自主防災組織を立ち上げようと動き出して数年が経った。今でも当初のことを思い出すが、役が回ってくることを警戒して責任のなすりあいのための会議から始まり「どうせ組織率を100%にするために形だけでも作ればいいんだろ」くらいで集まっていた。

 井の中のかわずよろしくよその取り組み例は全く知らないし、言い方は悪いが“自主〟防災組織とはいっても「官製組織」なら名義貸しで収まるならそれでもよいか…。などと多少ひねくれた心情で臨んでいたかもしれない。用事がこれ以上増えるのは勘弁してほしいというのも正直なところだったことを白状しよう。

 とはいうものの、趣味だったアマチュア無線を活用した「周南防災ハムネット」の立ち上げにも関わり、決してわがまちの防災に無関心だったわけではない。無線の電波を使って情報の収集や伝達に協力できることはしようと力を入れていたことは確かだ。

 ところが、生来のあまのじゃく気質は頼まれても素直に「ハイ」とは言わない。ひねくれ者なので、何ごとも斜に構え、あえて物事が順当な方向に進むことをよしとしない。特に結果ありきの話などもっとも忌み嫌う悪癖の持ち主だということを自覚している。要は「じょうずをよおせん」つまらぬ意地を張る度量の小さな人間だ。

 それなら自主防災組織は何をしたら良いのかと聞いたら「それを考えるのがあんたたちの仕事」と言われる。「そしたら何をしてもええんじゃね?」と念を押すと「好きなようにしんさい」ということになった。

 これは面白いぞ。同じやるなら「やりごたえ」のあることをしたいものだ。須金の自主防災のメンバーもこれまた逸人ぞろいで、あれをしよう、これをしようとアイデアは泉のごとくあふれ出る。

須金の自主防災が動き出して数年がたつ

無線の電波を使った協力に力を入れていた

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