2026年06月20日(土)

コラム・エッセイ

謹賀新年2017

おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 昨年は何かとぶっそうな話題が連日巷にあふれていたが、今年は穏やかな一年になればと願っている。何はともあれ元気でいてなんぼの人生。経年劣化には抗えないが、気の持ちようでは自称“オニイサン”もまだいけると信じている。皆様も健やかに一年をお過ごしください。

 今年は雪もなく穏やかなお天気の元日を迎えることができた。日ごろは女房と主語抜きの間の抜けた会話をたまにするくらいだが、外で暮らしている子どもたちが孫も連れて入れ代わり立ち代わり帰省しては帰っていくという何ともにぎやかで慌ただしい年末年始だった。

 かつては連日のようにやかましく家中をドタバタと走りまわり、怒声を飛び交わしていたのを懐かしく思い出す。決してあのころより寛容でものわかりの良い人間に進化したわけではないが、その喧噪(けんそう)が心地よく聞こえるのはなぜだろう。

 ちびりちびりとやりながら、見たことも聞いたこともないような歌手が歌う紅白歌合戦に付き合ってはみたものの、睡魔が勝って日付けが変わる前にはウトウト。「早く寝て」とせかされて寝床にはっていく始末。つい先日まで子どもたちに言っていたことをそっくり返されてしまった。確実に世代交代が始まっていることを実感する。

 さて、今年は酉(とり)年。我が家には卵はあまり期待できない鶏が三羽ほどいる。畑の草取りと野菜くずなどの処理が主な役目で、ついでに排泄物が土を肥やしてくれるというおまけもついている。

 今の世では家畜も経済効率最優先で、三日も卵を産まなければ有無を言わさずに淘汰されてしまうが、長い目でみると我が家の鶏たちの存在も理にかなったものである。

 ところで、年末から全国規模の鳥インフルエンザのニュースを耳にした。感染拡大を防ぐため、陽性反応が出た養鶏場ではすべての鶏が殺処分されてしまう。それも十万羽単位だ。さらに近隣の養鶏場の鶏や卵も移動できないという。高効率に改良された鶏たちだから、当然、毎日生み続けるが、すべて廃棄されるのだろう。

 今、鳥インフルエンザの感染は北海道から九州まで全国に広がっている。お隣の国ではさらに深刻な状況になっているようで、地球規模での脅威といっても過言ではないかもしれない。

 我々の暮らしのすべてがグローバル化している現在、為替や株価に一喜一憂するのも当然だが、年頭にあたり、現代人の日々の暮らし方も一考するというのも必要かもしれない。それにしても鶏たちにとっては受難の年明けとなってしまった。

 元日の午後から仲間と一緒に伯耆大山に初登山に出かけた。やはり雪が少なく、異常を肌で感じた。でも山頂の強烈な風は相変わらずだった。

今年は酉年だが鶏たちにとっては受難の年明けとなった

初登山の伯耆大山は、雪は少ないが風は強烈だった

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