コラム・エッセイ
今年も「走れ!おじさん」⑰《一年間お付き合い有り難うございました》
おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修つい先日まで残暑をぼやいていたが、あっという間に年の瀬だ。徳山駅前のツリーまつりの話題を耳にするが、子どもたちも出て行った我が家では、長らくクリスマス気分からも縁遠く、ここしばらくは雪も降って寒さをぼやく毎日だ。
子どものころのこの時期は靴下も履かずに鼻水を垂らして野山を駆けていたのを思い出す。寄る年波には逆らえず、ますます寒さが骨身にこたえるようになり、情けないことに最近では家の中でも靴下を履いて過ごす有り様だ。それに加えて寒さのためかひどい慢性腰痛で腰を曲げることも多くなった。
とはいっても、振り返れば猛暑、酷暑の言い訳や愛犬ポチの受難騒動で「走れ!おじさん」もしばしの中断期間があったが、ようやく本格始動した。
これから春先までの数か月間が自分にとってのランニングシーズンだが、この間に微力ながら自らの士気を鼓舞して老いに抗い、せめて昨年のペースを維持できれば御の字。かなうならば一分でも一秒でも記録を更新できれば、なおよしとする。
須金恒例となった須磨小学校の持久走大会が地域に開かれて「大好き須金マラソン大会」として開催されて走った。参加資格が須金在住者またはゆかりのある人ということで、沿道での応援者やコースの立哨ボランティアの方など地元の顔見知りばかりという超々ローカルな大会だ。
何度目かの参加になるが、当初は小学生相手に本気で走って追い抜き「おじ(い)さんに抜かれた」と子どもを悔しがらせて泣かしてしまった。子どもたちの夢を一つ奪ってしまったと反省し、今では一歩後ろをついて走るようにしている。
昨年は最上級生が四年生、今年は五年生で、何とかついていけた。来年は六年生となり、成長著しい子どもたちに本気で走ってついていけるか自信はない。
枯れ木も山のにぎわいともいうが、「あのおじ(い)さんでも走るのだからもっとがんばろう」と子どもたちが精を出してくれれば本望だ。
つい先日、須金ランナーズのメンバー、高橋君と「萩城下町マラソン」(ハーフ)に出た。三回目なのでコースの様子や雰囲気もわかっている。行きの車中で偉そうにコースの解説をしたり、受付はこっち、控室はあっちのほうだなどと先輩面をして余裕の姿を見せてしまった。
なら目標は?と聞かれて一時間四十分と答えた。これは一昨年の記録で、自信があったわけではない。
が、果たして一分近く短縮できた。先に着いて息を整えて彼を待ったが、フラフラでゴールを踏んだことは黙っておこう。それにしても、やればできるもんだと内心ほくそえむ。
今年も一年間、公私にわたり多くの出会いや出来事があった。決して百点の健康体ではないが、こうして走ることもできたし、山にも行けた。この駄文を書き続けることもできたことは幸せなことだ。
この一年、お付き合いいただいた皆様にも感謝です。どうかよいお年をお迎えください。
須金大好きマラソン大会
3回目なのでコースや雰囲気もわかっている…
