2026年03月09日(月)

トップインタビュー

地元と歩んで40年

アート電子社長 門馬芳幸さん(40)

PROFILE

もんま・よしゆき

1981年、下松市生まれ。下松高、明治大法学部卒。2008年アート電子入社、13年社長就任。

安心安全な衛生管理で注目されている電解水生成装置の取扱いを始められましたね。
 SDGsへの取り組みの一環から、環境関連事業を開始しました。また、新型コロナウィルスの感染拡大は身の周りの安全を考えるきっかけになり、有効な対策の一つである電解水も普及させていきたいと考えています。
電解水とはどんなものですか。
 水と塩を電気分解することで生成される機能水の一種です。酸性とアルカリ性に分類でき、酸性電解水は強力な除菌消臭効果を、アルカリ性電解水はタンパク質や油脂を分解する洗浄効果を発揮します。生成の過程で薬剤を使用しないため、安心して利用できます。当社が取り扱う装置ではどちらも生成可能です。
どのような分野、業種で利用できますか。
 大規模な食品加工施設では以前から積極的に使用されてきましたが、それ以外の業種でも有効です。中でも、介護施設や保育施設、飲食店などの衛生管理は重要で、かつ安全なものを使いたい現場に特にお勧めしています。
電子部品の設計、製造を手がける御社が電解水生成装置を取り扱うメリットは何でしょうか。
 当社は長年、設計から製造出荷、納入後のメンテナンスまでを一貫する産業機器メーカーとして実績を積んできました。様々な装置や制御方法に関するノウハウを生かして、安定したメンテナンスや長期の保守を行う事ができます。また、装置の運用に際して、ご要望の機能やシステムを提案することも可能です。
2013年の社長就任から9年を迎えました。御社を取り巻く状況をどう見ていますか。
 お陰様で、離職者がほとんどなく業績も安定しているといえますが、時代の変化に取り残されることがないよう、新しい業種や顧客の開拓を積極的に進めなければなりません。

 当社の製品は主に鉄道車両や半導体製造装置といった専門的な領域で利用されてきましたが、IoTの普及により様々な規模や業種の企業に製品やサービスを提案できる時代になりました。農業や福祉事業などのこれまであまりご縁がなかったお客様にお手伝いの幅を広げていくことで、より身近なところから豊かに安心して暮らせる社会を実現したいです。
御社では女性が多く活躍されていますね。
 当社が手掛ける電子部品やデバイス、電子回路の設計、製造にははんだ付けの工程が欠かせませんが、大変細かい手作業で女性に適性のある職人の技と言えます。創業時より地元の主婦層を積極的に採用してきました。
今年は創業40周年の節目の年でもあります。
 子どもの学校行事に配慮した勤務体制や、技能士をはじめとした資格取得の支援等、家庭と仕事の両立ができる職場づくりに昔から取り組んでいましたが、子供が社会人となり手の離れる社員も増えてきました。時代の流れを痛感しながら再び若手の育成にも力を入れています。

 今後も地元人材の積極的な採用と育成を続け、地域発展の一助となれる会社でありたいと思います。地域と共に歩み、次の50周年を目指します。
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