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経済 : 光市のニュース
【山口県光市】整形外科と薬局の「医療モール」に 17日の上棟式では120キロの餅まき
経済光市工事が進む光医療モール(8月2日)
11月、旧光総合病院駐車場跡にオープン
山口県光市虹ケ浜1-8-1の旧市立光総合病院の駐車場跡地に「光医療モール」が11月中旬にオープンする。現在は市立光総合病院の整形外科に勤務する桑原嘉一(よしかず)医師(46)=柳井市=が退職して開業する「虹ケ浜整形外科クリニック」と、山口市小郡下郷のライジングホールディングス(稲村秀彦社長)が経営する調剤薬局を同じ敷地内に整備するもので、周南3市では初めての形態になる。
同モール全体の整備はライジングホールディングスが担い、設計は光ケ丘の巽設計コンサルタント(光井謙二社長)▽施工は塩田の末延建設(河野正太郎社長)が受注。5月20日に着工しており、10月30日の完成を目指す。
整形外科棟、調剤薬局棟とも鉄骨2階建てで、延べ床面積は整形外科棟454.43平方メートル▽調剤薬局棟147.9平方メートル。
桑原医師は柳井市出身で山口大医学部卒。柳井市の周東総合病院や下関市の関門医療センター、萩市民病院、宇部市の宇部興産中央病院を経て今年4月に光市立光総合病院に着任したばかり。専門の人工関節関連の腕を生かして地域に貢献したいと、独立して開業することを決意した。
院内にはレントゲンやエコー(超音波)測定器、骨密度測定器など最新鋭の医療整備を整え、リハビリテーションや保存治療、運動療法の充実に力を入れる。スタッフは看護師や理学療法士など15人を予定。院内に幼児用のキッズルームを設ける。
今月17日(水)午後5時半から上棟式を開いて、約120キロ(2俵)分の盛大な餅まきをする。住民の参加を呼びかけている。
市内には整形外科の開業医が1施設しかなく、需要が高い。ライジングホールディングスは今後、内科や耳鼻科の開業医の誘致も進める。太陽光発電や蓄電池も整備し、災害時の医療と電力の需要に応じる体制も作る。

桑原医師
桑原医師は2日、現地の工事現場事務所で本紙などの取材に応じ「スタッフの地元雇用を進め、地域の医療の充実に貢献したい。よろしくお願い申し上げます」と話していた。