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経済 : 下松市のニュース
「安全第一、生産力向上」 山下工業所・第1西工場完成 日立笠戸の好況で設備増強
経済下松市下松市東海岸通りの山下工業所(山下竜登社長)が東豊井の第1工場の隣に建設していた「第1西工場」が完成し、29日に完工式が開かれた。同社は日立製作所笠戸事業所の協力企業で、同事業所の鉄道車両製造の業務拡大に伴う設備増強のため新工場を建設した。
同社は日立笠戸が生産する新幹線の先頭車両の複雑な流線形を熟練工のハンマー1本でたたき出す“打ち出し板金〟の技術を持つ。従業員は45人。
新工場は鉄骨平屋444.32平方メートルで、JR山陽本線と県道に挟まれた敷地750平方メートルに建設。長さ45メートル、幅10メートル、高さ13メートルで、細長く高い形状の建物。設備投資額は約1億5千万円。光市光ケ丘の巽設計コンサルタント(光井謙二社長)が設計、柳井市の井森工業(吉崎雅弘社長)が施工した。
新工場では従来の第1工場で扱っていた業務のうち、溶接作業を移動させ、自動溶接機5機を設置して作業の効率化を図る。天井には2.8トンクレーンを取りつけ、鉄道車両を吊り上げたり、トレーラーに乗せる作業をスムーズに進める。
さらに地域貢献の一環で県道に面した工場前の空き地を花壇にしたり、子どもの工場内見学を受け入れる。
完工式は神事で営まれ、国井市長や日立笠戸の三浦淳事業所長、JR西日本徳山駅の池田和久管理駅長が祝辞を述べた。
山下社長(56)は「これまで手狭で苦労をかけてきた現場の社員の皆さんには、より安全な環境でのびのびと仕事をしてもらえる。クレーンの高さの確保で車両構体の積み出しは安全かつスムーズになった。人材確保の活動も引き続き進めていく」と謝辞を述べた。
完工式には1963年9月に同社を創業した前社長の山下清登相談役(85)夫妻も出席。取材に清登さんは「ここまで発展できたのは、支えていただいた皆さんのお陰。言葉にならない」と感激した面持ちだった。
同社は今後、第2工場の増設や第3工場の新設に取り組む。事業費は両工場とも各約1億2千万円を見込んでいる。
