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経済 : 周南市のニュース
オープンシステムの医師会病院守る 新型コロナの検査体制充実へ
経済周南市周南市の一般社団法人徳山医師会は1935年に創設。通常の医師会事業に加え、かかりつけ医が主治医として治療にあたるオープンシステム徳山医師会病院、徳山看護専門学校などを運営している。6月24日、その会長に津永産婦人科院長の津永長門さんが就任した。新型コロナウイルス感染の収束が見えない中、医師会の舵取りへの思いを聞いた。
(聞き手・延安弘行)
――就任にあたっての抱負をお願いします。
津永 今年で創立85周年の伝統ある医師会の会長としての重責を感じています。加えて、今年は新型コロナウイルスの感染の影響もあり、医師会病院の経営、看護専門学校の運営など課題山積みですが頑張って取り組みたいと思います。
――徳山医師会の魅力、強みは何だとお考えですか。
津永 全国でも唯一の完全オープンシステム病院を持ち、入院が必要になっても主治医として責任をもって診療に当たることができることです。また、徳山中央病院、新南陽市民病院などキャラクターの違った大病院、そのほかの中規模病院と、開業医が地域にありますが、お互いの顔の見える関係を築き連携していきたいと思います。
徳山医師会は大所帯ですが、皆さん、関係は良好だと思います。
――医師会病院の存在は重要ですね。リハビリテーション部門の充実や勤務医の増員など医師会病院も体制を整えていますね。
津永 患者さんにとっても持病が悪化した時などに今まで通っていたところの医師がそのまま主治医となって医師会病院で見てくれる安心感は大きいと思います。健診部門も強化して周南市民の健康を守るために頑張っています。
――課題、医師会の今後の役割をお願いします。
津永 医師会病院のほかにも検査センター、専門学校、在宅支援部を抱えていますので、時代に即した対応を誤ると経営面で支障が出てきますので、そのへんの舵取りが難しいところがありますが、うまく適応しながらやっていきたいと思います。
――看護学校は将来的には4年制が増えそうで、徳山大学の公立化の問題もあります。
津永 徳山大学が公立化されて看護学科ができた時の兼ね合いがありますが、医師会には長年この地域で看護師を養成してきた自負がありますので、そのへんのことはうまく調整しながらやっていきたいと思います。
――厚生労働省が昨年、公立や公的な病院の再編統合の方針を出しました。
津永 あれはただ数値をみているだけで、実態を反映していない。病院にはそれぞれ特色があります。医師会病院は市民の方々が安心して入院できる病院としてしっかり運営していきたいと思います。
――医師会は新型コロナウイルス対策でも重要な役割が期待されています。
津永 9月から周南市内に地域外来・検査センターの設置が決まりましたが、行政と話し合いを重ねて市民の皆さんが必要な時に安心して検査を受けられるようにしていきます。
――インフルエンザの流行も始まります。
津永 今年は、インフルエンザの流行時には混乱が予想されるので、早めのインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。発熱時の診察・検査・治療が適切に受けられるよう、体制を強化し整えていきたいと思います。
――医師会の会員の高齢化も課題とうかがっていますが。
津永 山口県全体の問題にもなるのですが、開業医も年齢が高くなってやめる人も出てきていますが、幸い若手の先生方で開業している先生がいますので、頑張っていけるように医師会としてサポートできたらと思います。医師会病院も使っていただき、盛り上げていただきたいですね。
――仕事の中などで心がけていること、座右の銘があれば教えてください。
津永 無我夢中で、考えるひまもなく、働いてきました。若い医師には頭で考えるな、とにかく働けと言っています。若いうちはどんどん働いたほうがいいと思っています。
座右の銘では論語の「恕」という言葉が好きです。思いやる心ということですが、患者に接する時に思いやる心を忘れないようにと心がけています。自分の専門の産婦人科は出産という幸せな時間を共有出来るのでやりがいをもっています。
