ニュース
経済 : 周南市のニュース
「わくわくする方へ」 徳山高出身の浜田さんが講演 オンライン経済メディアで活躍
経済周南市周南市の国際ソロプチミスト徳山(石丸登紀会長)のチャリティ講演会が25日、市文化会館大ホールで開かれ、ビジネス・インサイダー・ジャパン統括編集長で徳山高出身の浜田敬子さん(53)が「日本の働く女性の30年」と題して自身の体験も交えて講演し、400人が聞き入った。
浜田さんは1985年に徳山高から上智大に進学、89年に朝日新聞社に入った。新聞記者を経て週刊朝日の記者、AERAの記者、副編集長、編集長代理を経て初の女性編集長を務めた。
講演では、自身の就職が男女雇用機会均等法が86年に施行され、女性が「総合職」として採用されるようなった時期だったことや、その後、就職氷河期で女性の採用が皆無になり、2000年代になってから復活したことなどを話した。
その中で、早朝から深夜まで、男性記者と同じように働いた記者1年生時代や、両親を東京に呼び寄せた自身の子育ての体験。能力のある女性に副編集長になってもらうため、子育てを全力でフォローすると言って口説いたことなどを紹介した。
最後に50歳で現在の職場への転職について語った。「ビジネス・インサイダー・ジャパン」は世界17カ国に展開するオンライン経済メディア。岐路に立ったとき、よりわくわくする、より困難な方を選んで現在の仕事に転職した経緯を述べ、何歳になってもチャレンジすることの大切さなどを説いた。
同クラブの奉仕活動のための講演会で、講演に先立って市立図書館の新たなサービスのための移動図書館車両「やまびこ号Jr」(スズキ・エブリィ)1台と、図書館の館内イベントの情報や映像を発信する「デジタルサイネージディスプレイ」、奨学金貸付基金への寄付贈呈式があり、石丸会長から藤井市長、中馬好行教育長に目録が贈られた。
奨学金への寄付は33回目で今回の金額は43万2千円。これまでの合計額は1,329万6千円になった。
藤井市長が同クラブの活動を賛えて今回の寄贈に感謝し、石丸会長が「みんなの力を出し合って奉仕を輪を広げていきたい」とあいさつした。
■ 夜市で育つ「ふる里に貢献できれば」
講演後、新周南新聞社の取材に、徳山高時代はバドミントン部だったが、厳しい練習で40人入部したが3年時には7人だけになり、その7人とは今も交流が続いていることなどを述べた。
今は両親も東京で生活しているが、父親が㈱トクヤマ勤務で、夜市に実家があった。小中高と夜市で過ごした。今回は13年ぶりの周南市訪問。
最近では離島など東京以外の地方にいながら働く、ワーケーション(ワーク+バケーション)に関係することがあり、山口県内はこれまで講演などの機会がなかったが「ふるさとに貢献する機会があればお役に立ちたい」と話していた。