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経済 : 周南市のニュース
3年後、開発自営型システムへ移行 パートナーの日本ユニシスとキックオフ
経済周南市周南市平和通の西京銀行(平岡英雄頭取)は、2024年に稼働を目指す開発自営型のクラウド基幹系システム「BankVision(バンクビジョン)」の移行プロジェクトを立ち上げた。8日に本店で、開発会社の日本ユニシスとキックオフミーティングを開き、同行の20人、同社の19人の担当者が顔を合わせた。
現行のシステムは清水銀行(静岡県)との共同利用で2006年に導入。新しい金融商品、サービスの発売では開発をシステム会社の富士通などに委託しているが、企画から発売までに最大2年を要するなど、時間がかかることがネックになっている。
バンクビジョンは現在、全国の地方銀行10行で採用されていて、行内で商品、サービスを開発できる開発自営型であることが特徴。同行は2019年からシステム部門や子会社の人材の増強を図っている。システムエンジニアの新卒採用を積極的に進めて開発できる人材を充実し、新システム稼働の3年後に50人体制を目指している。
システムはクラウド型で、将来的に、インターネット上のイーコマースなど様々なネットサービスとの連携が可能になる。クラウド型の基幹系システムを採用するのは全国でも先進的な取り組みで、北国銀行(石川県)が先行している。
ミーティングに先立ち、同行の松岡健専務は「今日の10月8日を、この地域での新しい銀行モデル、新しい成長の可能性を実現する第一歩と位置付けたい」とあいさつし、同社の宮田勲業務執行役員は「プロジェクトの成功のカギは1にも2にもコミュニケーション。遠慮なくコミュニケーションを取って頂いて、一緒に高い目標を目指して仕事ができればと思う」と述べた。
同行は県内企業に対して、勤怠管理システムや配車管理システムの提供、ホームページ作成に実績を持つ。今後は日本ユニシスの全面的な支援を受け、新システム移行を果たした後は、行内で蓄積したノウハウと育成したシステムエンジニアを活用して県内企業のIT関連のニーズに応えていく。
