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経済 : 周南市のニュース
徳山をアンモニアの拠点に CO2削減へ物流構築 国内外2社と共同検討スタート
経済周南市出光興産(東京都)は5日、東京電力と中部電力が設立した国内最大の発電事業者の㈱JERA(東京都)、世界最大規模のアンモニアメーカーのヤラ・インターナショナル(ノルウェー)と、同社徳山事業所(周南市、三品鉄路所長)を拠点とするアンモニアサプライチェーンの構築に向けた共同検討の覚書を締結した。
地球温暖化防止に向け政府は2050年までのカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を宣言。燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアは、次世代燃料として期待され、発電用燃料としても注目されている。
特に石炭火力発電で石炭との混焼実証が進められていて、同社は徳山事業所の既存のナフサ分解炉、石炭ボイラーを利用したアンモニアの混焼実証実験を計画している。
今回の締結で3社は、同事業所を拠点としたアンモニア物流の構築、船舶向け燃料事業と需要開拓、国内向け燃料アンモニアの海上輸送の最適化について共同検討する。将来はCO2低減策の1つとして、同事業所近隣の企業へのアンモニア供給を目指す。
同社は6月、徳山事業所の既存設備を活用したアンモニアサプライチェーンの構築に向けて、プラント大手のIHIと共同検討することに合意したことを発表。今回の3社での共同検討に取り組むことで、アンモニアサプライチェーン構築の実現を加速させる。
