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経済 : 周南市のニュース
【周南】[㈱トクヤマ]軽くて硬いベアリングボール 柳井に開発拠点開設
経済周南市山口県周南市御影町の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は12月、柳井市の先進技術事業化センター内に、高精度な回転機器のベアリングに使用される窒化ケイ素製ボールの開発拠点を立ち上げた。
自動車や機械などに多用されるベアリングには主に金属製の鋼球が使われているが、窒化ケイ素製ベアリングボールは軽量で硬く、電気を通しにくい特性がある。エネルギー効率の向上や機械の寿命延長に貢献し、今後は電気自動車などモーターの回転速度を制御するインバーターを用いた電気機器への搭載が見込まれる。
同センターでは、低エネルギーで製造した窒化ケイ素粉末を基に、ボールの成形から研磨までを独自プロセスで開発。価格面で現在は金属製の鋼球の数十倍となっている窒化ケイ素製ボールをより安価で提供することで、電子、環境分野の産業発展と様々な課題解決につなげる。
2025年の秋ごろに量産試作の見込み。