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終盤戦も3候補予断許さず あさって投票・コロナ禍で街頭演説重視 “脱政治ブランド戦”の一面も
地域光市6日(日)投票の山口県知事選と同日投票の県議選光市選挙区の補欠選挙(欠員1)が終盤戦を迎えた。新人3人の争いだが、情勢が混とんとしたまま投票日にもつれ込む乱戦の様相を見せている。結果は来年4月の県議選(定数2)や光市政全般のパワーバランスにまで影響を及ぼすことが予想されるだけに、予断を許さない緊張感に包まれたまま投票日を迎えそうだ。
立候補しているのは届け出順に、元市議会副議長で無所属の磯部登志恵候補(62)=室積松原=▽前市議で自由民主党公認の清水祐希候補(35)=島田=▽元連合山口事務局長の山近和浩候補(57)=岩狩=。告示日の1月28日の出陣式は、各陣営とも主催者発表で約300人が参加して勢いを見せた。
これまで光市の県議選では半世紀近く、故河野博行元県議会議長▽故貞兼一元県議会議長▽秋野哲範前県議という地域の名士の「河野」「貞兼」「秋野」の“政治ブランド〟に彩られた候補者による選挙戦が続いてきた。
しかし今回は補選とはいえ、その政治ブランドの家系とは血縁関係のない新人3人の戦いになった。もちろん故河野氏の地盤を継ぐ河野亨現県議が清水候補を全面支援し、秋野前県議の支持層の大半を山近候補が継ぐ構図で、完全にこれまでの流れがなくなったわけではないが、従来の光市の政治地図の変化を感じさせる選挙戦になっている。
半面、市議の動きには温度差がある。清水陣営には中本和行議長や林節子副議長、こう志会の笹井琢、中村譲、西村慎太郎、萬谷竹彦市議、公明党の仲小路悦男市議の計7人▽磯部陣営には一光会の大田敏司、河村龍男、西崎孝一市議、共創の仲山哲男市議の計4人が参加。山近陣営には現職市議の参加はない。
残る6議員(かいこう4議員、共創1議員、日本共産党1議員)は特定の陣営を支持する動きは見せていない。
各陣営とも新型コロナウイルス感染症対策で決起大会や個人演説会といった屋内での集会はとりやめ、寒風の中、支持者を地域ごとに動員する街頭演説で浸透を図っている。
知名度で勝る磯部候補か、自公の組織戦を展開する清水候補か、政策を前面に戦う山近候補か―。終盤戦の行方が注目される。
一方、1月29日から市役所本庁と大和コミュニティセンターで始まった期日前投票は1日までに、選挙人登録者数の4.71%に当たる2014人が投票をすませている。
投票は6日午前7時から午後8時まで、市内33カ所で県知事選と一緒に受け付ける。開票は午後9時20分から、市総合体育館で県知事選と一緒に始まる。11時ごろには大勢が判明しそうだ。
磯部陣営 市長選惜敗の高い知名度頼り
一昨年の市長選で現職に肉薄した磯部候補は「今度こそ」の意気が強い。2日には地元の室積海岸に面した後松原自治会館前で街頭演説を開き、支持者約50人を前に「すべての市民の代弁者となれるよう県政の場で働かせて下さい」と訴えた。
出陣式では「本選に向けて闘志むき出しで頑張る」と熱気あふれる第一声を上げた。3候補の中で最も高い知名度を生かし、こまめな街頭演説で市内全域に浸透が進んでいる。市長選出馬で広がった支持層を軸に保守層に巧みに食い込みを図って、県議選初当選を目指す。
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支持を訴える磯部候補(2日・後松原自治会館前)
清水陣営 現職知事と共闘、自公組織戦
自由民主党と河野亨県議の後援会、公明党光支部のフル回転で、清水候補の票の上積みに懸命だ。1日には県知事選の現職、村岡嗣政候補の選挙カーと並んで街頭での総決起大会を市総合体育館前で開き、約200人が気勢を挙げた。
市川熙市長、河野県議、公明党の仲小路市議が次々にマイクを握り、清水候補も「ほとばしる情熱と35歳の若さを県政の場で生かしたい。みなさんの願いを県政にしっかり届ける」と強調した。
1月29、30日には自民党の杉田水脈衆院議員が駆けつけ、選挙カーに終日同乗した。
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左から清水候補、仲小路市議、河野県議(1日・市総合体育館前)
山近候補 政策前面に浸透、秋野票死守
「政策本位の戦い」を掲げる山近候補は街頭演説でも公共交通の不便解消、最高の子育て環境づくり、ひかりブランドづくり、リゾートショッピングパーク構想、室積海岸保護など独自の政策を前面に出した訴えで浸透を図る。3日には島田のアルク島田店前で街頭演説し、支持者約50人が集まった。後援会の弘絋一郎会長、高畠修幹事長らが並んだ。
山近陣営の課題は任期途中で辞職した秋野哲範前県議の地盤の継承と、新たな支持層の開拓。山近候補が秋野氏の選挙戦に長年携わったという好条件を、どう生かし切れるかがカギになりそうだ。
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左から弘会長、山近候補、高畠幹事長ら(3日・アルク島田店前)
