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あっぱれ!! 海に飛び込み助ける 光地区消防組合 人命救助の加二谷救急救命士を表彰
地域光市休日に転落のお年寄りを
山口県光市の光地区消防組合(管理者・市川熙光市長)の救命救急士、加二谷輔(かにや・たすく)さん(31)が2月27日、下関市豊北町神田の島戸漁港で車ごと海に転落した男女2人を救助した。同組合は9日、市川管理者の表彰状を加二谷さんに贈って善行をたたえた。
加二谷さんはこの日は休日で、妻と一緒にドライブで豊北町に来ていた。島戸漁港にいた午後2時20分ごろ、目の前で車が海に落ちるのを目撃し、まず転落車両から70歳代の男性が自力で脱出してきたので、加二谷さんが岸壁に引き上げた。
すると男性は「車内にもう一人いる」と話したため、加二谷さんは服を脱いで下着姿で海に飛び込んだ。水深3メートルの海中にもぐって70歳代の女性を無事に救出した。車のドアが開いた状態になっていたのも救助しやすい条件になった。
加二谷さんの妻の119番通報で2人はこのあと地元消防の救急車で医療機関に搬送されたが、大きなケガもなく無事だったという。
加二谷さんは消防士歴12年10カ月で、中央消防署第1警備隊救急係に所属。表彰式には赤星公一消防長も同席した。
市川管理者から表彰状を受け取った加二谷さんは「車にもう一人いると聞いた時は“絶対に助けたい”という思いで海に飛び込んだ。お二人とも助かって本当によかった。一人でも多くの人命を助けるため、これからも日々精進したい」と話していた。