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[下松市教委]「下松市の先生 大募集!」 臨時職求めてポスター作成
地域下松市下松市教委は「下松市の先生 大募集!」のポスターを作成し、市役所ロビーや市内の小中学校、公民館などに掲示して、臨時的任用教員や非常勤講師などへの応募を呼びかけている。県内では宇部市教委が同様の取り組みをしているが周南3市では初のケースで、ポスターを作った市教委学校教育課の尾辻玲(おつじ・れい)主幹(49)は「教職から離れている教員免許保持者など、幅広い対象者に積極的に呼びかけたい」と話している。
(山上達也)
産休・育休教員の欠員補充に苦慮
小中学校の教員不足は全国的に深刻だが、同市では市全体で児童・生徒数の増加傾向が続いているため、県教委による教員配置は比較的手厚い。
同課によると、過去3年間で小学校教諭は7校で190人前後、中学校教諭は3校で110人前後と安定。会計年度任用職員も小学校で60人台後半、中学校でも20人台前半で推移している。
しかし産前・産後休暇や育児休暇による教員の欠員補充の人材の確保には苦労しているのが現状。この業務を担当する尾辻主幹が、宇部市教委の取り組みを参考にポスター作成によるPRを田谷義和課長(55)に提案。さっそく実行に移した。
ICT支援や失効免許の再授与サポートも
ポスターはA0サイズの大きなもので、市キャラクター「くだまる」入り。募集対象として小中学校教諭▽非常勤講師▽養護教諭▽学校事務職員・栄養士を記載。ICT教育に不慣れな人にもサポート体制が充実していることや、年度途中の勤務開始もある臨時的任用教員の登録募集、教員免許が失効していても再授与申請が可能なことを記している。
このポスターは5月から掲示。市役所内のプリンターで印刷しているため、費用は紙代ぐらい。ポスターをA4判に縮小したチラシは、コロナ禍のため5年越しで開かれた8月の「25歳の成人式」で出席者に配った。すでに特別支援学級で必要な支援員が採用できたほか、問い合わせも多いという。
田谷課長は「すぐに職に就けなくても、少しでもご関心があればお気軽に問い合わせてください」と話し、尾辻主幹も「子どもたちの未来を育む仕事に、ともに取り組みましょう」と呼びかける。問い合わせは同課(0833-45-1869)へ。
