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地域 : 下松市のニュース
【下松市】市街地に10月から新バス路線 人口密集の末武地区民の利便性向上
地域下松市防長交通㈱は10月1日(木)から下松市の市街地にバス路線を新設する。人口密集地の末武地区の住民の移動における利便性の向上を図るもので、下松市が防長交通㈱に要請して実現が決まった。バス路線新設に伴う新規バス停設置の道路改良費350万円を含む今年度一般会計補正予算案第8号が、2月26日の市議会3月定例会の本会議で可決された。
(山上達也)
民間運行なら市負担はバス停設置と赤字時の補てん
新しい路線は下松駅南口と生野屋南の周南記念病院を結ぶ約8キロで、市役所▽下松タウンセンター▽下松工高▽公集小▽末武公民館▽中村総合福祉センター▽中村小▽サンリブ下松の周辺を経由。所要時間は約30分。大半は市道で、県道や国道も若干ある。
バス路線の新設は国井益雄市長の方針に基づいて昨年度発足した庁内職員チームが検討を重ねた。市直営の運行だと毎年多額の財源が必要な反面、民間バス事業者が新路線を運行すれば市の負担はバス停の新設費ていどだとわかった。
民間バス運行の方針は昨年3月の市地域公共交通活性化協議会で承認。市から依頼を受けた防長交通㈱が10月からの運行を決めた。市は防長交通㈱との協議で、赤字発生時には赤字分を市が補てんすることを決めている。
下松工高生徒、免許返納高齢者などニーズ厚く
新路線には期待が高い。市内3高校のうち下松高と華陵高は学校前にバス停があり、雨の日の生徒たちの利用も多いが、下松工高はバス停から遠く、雨天時は遠くのバス停で下車して通学する生徒の姿がよく見られる。末武地区は新住民が多く、高校生だけでなく運転免許返納者など高齢者のバス利用の潜在的なニーズもありそうだ。
市が市議会に提出した資料によると、市は今後、新バス停の位置の選定や道路改良工事を進め、8月にはバス停と運行ダイヤ、運賃が確定する見通し。バス路線の新設を沿線住民や下松工高生徒に周知し、利用を促す。
バス路線の撤退や縮小はよくあるが、新設は珍しい。市企画政策課の高谷憲和課長(52)は「市民の皆さんの暮らしの足の確保に少しでもつながるよう努めていく」▽同課の田中智幸課長補佐(49)も「住民の皆さんに新路線の運行をしっかりPRしていきたい」と話していた。問い合わせは市企画政策課企画統計係(0833-45-1804)へ。
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※運行計画は防長交通㈱がまだ国土交通省中国運輸局に申請前の段階で非公開のため、本記事の中の運行距離や運行時間の数値は、本紙記者が2月28日に予定路線を車で走って実測したものです。
