ニュース
地域 : その他のニュース
日用品、食品配達は業者頼み 自宅療養者急増
地域その他山口県内の新型コロナウイルス感染症の感染者の自宅療養者が急増し、県では療養期間中の日用品や食品などを業者を通じて配送している。
県内の自宅療養者は厚生労働省のホームページによると19日現在で1,114人。その後も感染者が300人を超える日が多く、県が公表している宿泊療養者を合わせた人数は19日は1,894人だったが、25日には2,657人と1.4倍になっている。一方、入院患者は19日が248人、25日は299人で1.2倍にとどまっている。
県は感染者の急増で13日に療養体制を見直した。岩国市で先行的に実施していた軽症、無症状の感染者の自宅療養を県内全域に拡大。この変更が感染者の拡大とともに、1月5日には13人だった自宅療養者の増加につながった。
自宅療養者の健康観察、症状が悪化した場合の入院の手配などは周南健康福祉センターなど県の健康福祉センターが担当しているが、日用品の配送まで手が回らない状況。
このため、県庁に感染者のデータを送り、健康増進課コロナ対策室を通じて業者に依頼して、療養期間中に必要な日用品、食品、パルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器)を感染者が自宅療養に入る時期に配っている。
一方、濃厚接触者にも一定期間の自宅待機を要請しているが、こちらは日用品などの配送も健康福祉センターによる健康観察もなく、症状が出た場合に連絡してもらう形。
自宅待機を呼び掛けているがコロナ対策室では「監視しているわけではない。日用品は知り合いに届けてもらうなどしてほしい」と話している。