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「生徒の顔初めて見た」 岐陽中でタブレット接続テスト オンライン授業に備え
地域周南市周南市の岐陽中(田中輝久校長、675人)で21日、1年から3年の各クラスの担任の教諭23人と帰宅した全生徒が、インターネットでつながるタブレット端末を使い動画と音声で初めてコミュニケーションを取った。
新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン授業を余儀なくされる事態に備えた取り組みで、学校から配布された生徒の端末と教師の端末をオンラインでつなぎ、不具合がないか確かめた。25日(火)から始まる中間テストの準備期間で、部活動がないこの時期に合わせて実施。各家庭の通信環境を事前に確認した。
この日は午前中が通常授業で、生徒は午後に帰宅。接続テストは午後3時半から各教室で始めた。
3年生の担任を務める松本成生教諭(46)は、生徒の顔が表示された端末の画面に向かってクラスの生徒32人の名前を1人ずつ呼び、音声が聞こえた生徒は手のマークを画面に表示させて答えた。同教諭の端末画面は、田中校長らが確認できるよう教室内の65インチのモニターにも表示した。
点呼で互いの通信に問題がないことを確認した後は、同教諭と生徒はマスクを外した状態で画面を通して、クラスの雰囲気や教諭の印象などをざっくばらんに語り合った。
同教諭は「4月に新学期が始まったが、常にお互いがマスクを着けた状態だった。今回初めて生徒の顔を見て会話ができてとても良かった。いざという時のオンライン授業にむけて準備をしておきたい」と話した。
市は今年2月から、国が進めるGIGAスクール構想に沿い、全中学に生徒1人1台のタブレット端末を配布。端末の運用は各学校にゆだねられていて、全生徒と学校との接続テストは市内の中学では初めての試みだった。