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全校生195人、車いすに挑戦 住吉中で障害者スポーツ体験会
地域周南市周南市の住吉中(西村康成校長、195人)で22日、周南青年会議所(周南JC=吉岡寛志理事長、78人)が主催した障害者スポーツ体験イベントが開かれ、1年から3年の生徒全員が体育館で車いすバスケットボール、ボッチャに興じた。
今年8年ぶりに発足した同JCの福祉拡大委員会(西田良平委員長、8人)が、同校生徒に健常者と障害者の共生を考えてもらう「インクルーシブ学校」として企画。同校は、国連が提唱する持続可能な開発目標である「SDGs」の学習に力を入れている。
この日は、同JCの会員30人が参加。周南市在住の車いすバスケ元日本代表候補、安達颯真さん(20)ら県障害者スポーツ協会、県車いすバスケットボール連盟、県ボッチャ協会から9人が協力した。全校生が12グループに分かれ、1時間目から6時間目の各時間に2グループが参加し、各時間中は交替で2つの競技を体験した。
生徒は競技用車いすに乗ってドリブルに挑戦し、鬼ごっこでは夢中になって安達さんを追いかけた。ボッチャは、床に置かれた白い球に向かって赤、青の球を6球ずつ投げたり他の球に当てたりして白球に近づけるゲームで、ボールが当たると歓声が上がった。
3年の西村叶奏さん(14)は「初めてでとても楽しかった。障害があってもスポーツが楽しめると知ることができた」と話した。
安達さんは「短い時間の中で上達する生徒を見ることができてうれしい。障害者スポーツへの関心を深めてもらうきっかけになれば」と笑顔を見せ、西田委員長は「楽しみながら障害を理解する今日の活動が市内の学校に広まってほしい」と語った。
