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【山口県周南市】遠石の野犬、車をかむ 物損30万円で対策強化を
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野犬に傷つけられた住民の車=関係者提供
山口県周南市遠石3丁目地区の周南緑地公園そばの住宅街で、乗用車が野犬に傷つけられる被害が相次いでいる。
遠石3丁目自治会の阿砂美佐男会長のもとに住民2人から相談があり、いずれも自宅駐車場に停めていた時に被害が発生。フロントフェンダー、フロントグリル、バンパーにかみついたか、前足で引っかいたとみられる傷があった。
被害を受けた住民の1人は8月中旬、朝の出勤前に車の左フロントフェンダーについた傷を発見。原因がわからず、背筋が冷たくなったという。その日、職場の同僚に相談したところ「野犬の仕業ではないか」と言われ、周南警察署に連絡。駆けつけた警察官が野犬による傷と判定した。
損害保険会社に連絡して算定された修理費は30万円。修理費は損害保険金でまかなった。一方、7月中旬に被害にあったもう1人の住民は、同様の損害にもかかわらず保険金が下りなかった。
市内の保険代理店によると、車両保険に加入していれば動物による車体の損害に対して保険金が支払われることが多いが、判断は個々の保険会社にゆだねられるという。同署生活安全課は「野犬により車体が傷つけられたと思われる時は、ひとまず連絡してほしい」と話す。
同地区は周南緑地公園中央緑地内の津田恒実メモリアルスタジアムの南側に位置し、170世帯が暮らす。野犬は数年前から住宅内を徘徊。県は2019年から市、県警参加の野犬問題連絡協議会を開き、捕獲の強化やえさやりの禁止を進めている。
自治会で正確な生息数はつかんでいないが、阿砂会長は7匹ほどの群れを見ることがある。昼夜を問わず鳴き声が響き眠れない夜も多いという。阿砂会長は2人から報告を受けて市環境政策課に連絡。9月26日に、市、県の職員9人が同地区と隣接する公園の茂みで捕獲作業に当たり、1頭を捕まえた。
阿砂会長は「被害を未然に防ぎ、地域の安全を確保するためにも引き続き役所に現状を訴えて対応を求めていく」と話した。遠石地区自治会連合会会長を務める佐々木照彦周南市議は「市内の色々な所でこのような事案が発生していることを憂慮している。今後とも、行政はもちろん、地域の各団体や住民の方々と意識と共有し、協力して、啓発やパトロールなどを通じ、野犬対策に取り組んでいきたい」とコメントした。
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野犬の被害にあった地区
