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【周南市】大潮のむらづくりが全国表彰 田舎の店加工部は県選奨
地域周南市山口県周南市の北部、山口市に境を接する大潮地区。国道315号沿いにある「大潮田舎の店」は市内産の大豆を使った「せせらぎ豆腐」で知られているが、同地区が農林水産祭むらづくり部門で中四国農政局長賞を受賞した。大潮の里をまもる会(石川光生会長)、農事組合法人ファーム大潮(林祐治代表)、田舎の店を指定管理者として運営しいる大潮地区活性化推進協議会(市川三幸会長)が一体となった活動が高く評価された。
この表彰は農山漁村のむらづくりに対するもの。今年度、中四国では農林水産大臣賞を3団体、農政局長賞を2団体が受賞し、11月22日に岡山市で表彰式があった。大潮田舎の店加工部(角秀男部長)も11月18日に県選奨を受賞し、12月21日に市役所で、藤井律子市長に合わせて報告した。
報告には石川会長(83)、林代表(68)、市川会長(82)、角部長(66)が訪れた。
朝市から始めて33年
同地区は90戸で人口は約100人。山間部にあるが、1989年、地域の女性たちが地区外住民との交流を通じた地域活性化を目指して朝市「大潮田舎の店」を始めた。これがきっかけで、旧鹿野町が2002年に売り場と加工施設や研修室も備えた「大潮田舎の店」を整備した。
2009年には大潮地域づくり活動検討委員会を立ち上げて「大潮地域ビジョン」と行動計画を策定し、10年に同委員会は大潮の里をまもる会に発展。このビジョンに基づいて「農地を守る営農のしくみづくり」のためにファーム大潮も発足した。
3者連携で地域を支える
大潮田舎の店は加工部、朝市部、交流部で活動しているが、年間2万丁を造っているせせらぎ豆腐や昔ながらの手法で作る油揚げが人気で、年間の売上高は加工部だけで1千万円にもなる。同店は1、2月は土、日曜、3月から12月までは金、土、日曜に営業している。ファーム大潮も農地を預かって15ヘクタールで酒米などの米づくりに取り組んでいる。
まもる会が中心になって大潮田舎の店、ファーム大潮が連携することで、情報誌「円山」の発行、花木の植栽や草刈り、案内看板づくり、ホタル祭の開催、収穫体験などの交流活動にも取り組む。見守り活動として月1回、田舎の店で調理した食事の配食サービスも続けている。
資金面では、地区ぐるみで農地の荒廃などに取り組む農家に分配される「中山間地域等直接支払制度交付金」から2割をむらづくり活動の資金に充てていることも活動を支えている。
活発な地域づくり活動が影響してか、最近では若手2人が地区内で新規就農し、地域おこし協力隊を受け入れる準備も進めている。
藤井市長への報告では、石川会長は「年をとってもこれからも頑張らないといけない」、市川会長は「2つの賞をいっしょにいただけた。後継者の問題もあるが、今後も賞に合った活動をしていきたい」と話していた。
