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【周南】「悪口を書かない」「安易に信じない」 晃英館でネット安心安全教室
地域周南市周南市の中高一貫校の晃英館中学校と山口県桜ケ丘高校(藏増聡校長)は18日、周南警察署と「子どもと親で考えるネット安心・安全教室」を開いた。
SNSの利用について生徒が主体的に意見を出し合い、意識を高めてネットトラブルを防ぐことと、保護者と子どもの望ましい関わり方を考えることが目的。
参加したのは晃英館中の1・2・3年と山口県桜ケ丘高晃英館中コースの1・2年の生徒47人、保護者9人、教員12人。これまで3者で話し合う機会はなく、生徒会長や各学年の有志の生徒が実行委員を務め、昼休みを活用して新しい試みの準備を進めてきた。
教室では事前に回収したSNS利用調査アンケートの結果を発表。多くの生徒が平日に1日3時間ほど利用していることがわかった。
生徒と保護者混合のグループにわかれ、「1日15万円のバイトに応募したB君がメッセージアプリで住所・氏名・学校名・家族構成・口座番号・顔写真入り身分証を相手に送信。脅迫文が届いて、指示通りにお金を運ぶ仕事をこなした」という事例についての問題点・危険性・対策に意見を出し合って、グループの代表者が発表した。
問題点では「個人情報の漏洩」、「ネットの相手を簡単に信用した」、「危機管理能力の欠如」▽危険性では「犯罪への加担」、「監禁や殺害されていた可能性」、「家族などへの被害」▽対策では「家族や警察へ相談」、「個人情報を教えない」、「日頃から相談しやすい相手を作る」、「知識を持っておく」などが挙げられた。
これらの意見と実行委員会の意見を合わせ、同校生徒の約束ごととなる5箇条の「晃英館宣言」を策定。
生徒会長の篁幸一郎さん(高1)は、「インターネットについて考え直すいい機会になった。3者の視点があり、様々な気づきがあった」と話す。
[晃英館宣言]
一、22時を過ぎたら利用を控える
一、悪口を書かない
一、画像を載せない
一、警察や信頼のおける人に相談する
一、安易に情報を信じない