2026年04月21日(火)

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【周南】山縣本店、中島屋酒造場が金賞 全国新酒鑑評会・県内最多の8蔵受賞

  • 山縣社長と「防長鶴(紫)純米大吟醸」

  • 中村社長と「金紋 寿 大吟醸」

 全国の酒蔵が新酒の出来栄えを競う「2024酒造年度全国新酒鑑評会」が開かれ、周南市の㈱山縣本店(山縣俊郎社長)と㈱中島屋酒造場(中村信博社長)など過去最多の県内8蔵が金賞を受賞、1蔵が入賞した。

 全国新酒鑑評会は1911年から続く権威ある品評会で、きき酒や化学分析で審査。809点が出品され、入賞410点のうち特に優秀と認められた金賞が202点あった。

150周年の節目に山縣本店

 1875年に創業した同市久米の山縣本店は山口県のオリジナル酒米「西都の雫」で作った「防長鶴(紫)純米大吟醸」を出品し、金賞を受賞。


 西都の雫は日本酒に多く使用される山田錦に比べ、すっきりとした味わいが特徴で、香り華やかに仕上げた。40%精米、アルコール度数15.5度、麹米にも西都の雫を使用している。3年前にも西都の雫を使った酒で金賞を受賞している。

「良いものを作らなければ」

 「防長鶴」は創業当時、ツルが蔵の周辺に飛来していたことから1番良い酒に名付けられた銘柄。40年以上前に開発した冷酒「かほり」が人気を博し、一時期は製造を辞めていたが、2019年に限定販売で防長鶴を復活させた。

 山縣社長は「良いものを作っていかなければいけない。杜氏が今の趣向にとらわれずに想いを込めて好きなように作った防長鶴で、150周年の節目に金賞を受賞できてうれしい」と喜びを見せた。

8年ぶりの金賞中島屋酒造場

 1823年から200年続く周南市土井の中島屋酒造場は「金紋 寿 大吟醸」で金賞を受賞。

 華やかな果実系の香りで、味わいに余韻が残る。一定ラインの合格水準をクリアし、味にメリハリがあることなどが評価された。

毎年受賞を目指す

 業界では1回目の受賞は運、3回連続で獲って1人前だと言われているという。

 「金賞を獲れると思っていなかったのでホッとした」と話す中村社長。「毎年受賞できるように目指し、運が良かったと言われず実力を見せられるようにしたい」と目標を語る。

 同社は5月20日に発表された世界最大級のワインコンテスト「IWC 2025」のSAKE部門、純米吟醸酒部門でも「中島屋純米吟醸」がゴールドメダルを受賞している。

◇     ◇

 以前は県内に酒蔵が120蔵程あったが、現在は24蔵。厳しい環境の中、各蔵が切磋琢磨して技術を磨き、国内でも唯一生産量を伸ばし続けている。

 「防長鶴(紫)純米大吟醸」は5日から、「金紋 寿 大吟醸」は7日(土)ごろから発売される。受賞した酒蔵は表のとおり。

山口県内の受賞酒目
金賞 八百新酒造㈱ 雁木
金賞 酒井酒造㈱ 五橋
金賞 ㈱山縣本店 防長鶴
金賞 ㈱中島屋酒造場 金紋 寿
金賞 新谷酒造㈱ わかむすめ 燕子花
金賞 永山酒造合名会社 山猿
金賞 岩崎酒造㈱ 長陽福娘
金賞 ㈲岡崎酒造場 長門峡
入賞 ㈱澄川酒造場 東洋美人
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